Wrong Place Wrong Time Gillian McAllister 読了



Gillian McAllisterのWrong Place Wrong Time を読み終えました。

タイムトラベルもの続きでThis Time Tomorrowに続いて読み始めたのですが、ぐいぐいのめりこむページターナーでした。

Emma StraubのThis Time Tomorrowを読み終えました。 私の大好物・タイムトラベルものだと聞いて、積読していた...

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内容紹介

弁護士として働いているJenは夫と17歳の息子と幸せに暮らしていましたが、ある晩、息子が見知らぬ男を刺し殺すのを目撃します。この事件をきっかけに、彼女は目覚めるたびに過去に戻っていくことに。

ただ、この後戻りは自分の意のままにはならず、次に目覚めるのがいつなのか、さらにはいつ元の「現在」に戻れるのか、がわかりません。

彼女がなぜ時間の逆行をし始めた、その理由も謎です。自分が過去に戻ることで息子の殺人を防ぐことができるのでは、そしてそれにより元の時間軸に戻れるのでは、と彼女は考え、行動し始めます。

感想

なぜタイムトラベルをすることになったのか、そのあたりの理屈は脇に置いておいて、未来の自分が目にするものと、その当時の自分が認識していたことの間にある大きな隔たりがとても興味深かったです。

ここからネタバレあり(タップで開く)
30代の自分が、40歳の自分から見たらとても若い、と感じる場面とか、後悔だらけの子育ても、本当はそれで十分だったと未来の自分が感じる場面とか。すっかり大きくなってしまった息子の小さな子供時代に再び会えたときの何とも言えない気持ちとか。

主人公の息子と同じ年頃の息子を持つ親として、小さい時の息子のかわいらしさや母にそそいでくれる愛の大きさのことを思い出すと、胸がいっぱいになります。大きくなった息子もかわいいし、そっけない言葉の端々から愛情ももらっているんですけど。
私も夢でいいからあの頃の子どもたちに会って、あのころ余裕がなかった自分がしてあげられなかったことをしてあげたい、と思います。

孫がかわいい理由がわかるお年頃になってしまいました。

ひとつだけ気になったのが、夫側の秘密。夫が嘘をついていた理由もまあわからなくもないんですが、どう考えてもほかにもっといい方法あるやろ、とちょっとしらけてしまいました。

今年いちばん(といってもそんなにたくさん読んでるわけではないですが)グイグイのめりこんだ作品でした。

次は何を読もうかな。