Swamplandia! Karen Russell 読了



レビューに”too dark”というフレーズがいくつもあったので、覚悟してはいましたが、本当に暗くてしめっぽくてなまぐさい物語でした。でも、3きょうだいがどうなるのか気になって読むのをやめられなかった。

Book Review – Swamplandia! – By Karen Russell – NYTimes.com

一番年下のAvaの語りと、一番上の兄Kiwiの話が並行して進んでいきます。真ん中のお姉さんOssieは重要な登場人物なのに、なぜかほとんど触れられない。むしろ幽霊のLouis ThanksgivingやMama Weedsに章が割かれている不思議。幽霊と出奔した姉を探しに行くAva、同行する謎のBird Man、頼りない父親Chief、家を出て、Swamplandia!のライバルである本土のテーマパーク”World of Darkness”で働く兄のKiwi。そしてワニ。

物語後半のBird ManとAvaに起こる事件がどうも納得いかない。なぜ著者はこのエピソードを必要としたのでしょう。

この本を知ったのは、スティーヴン・キングが選ぶ2010年小説ベスト10の中に入っていたから。装丁に魅了されて読み始めたら、とまらなくなりました。ストーリー展開もゆっくりだし、なぜ本を置けないのかわからないまま、最後まで読みました。すごくおもしろかったと聞かれれば正直そうでもない。でもものすごく印象に残るはなしでした。

2006年に出た短編です。日本語での書評がこちらにありました。
この中の”Ava Wrestles the Alligator”を下敷きにして今回の長編”Swamplandia!”が書かれたようなので、さっそくこちらの短編集を読み始めています。

シェアする

フォローする

スポンサーリンク