ボキャビルノート マッピング式で語彙を増やす



以前から、A5のノートより小さいノートを使ってみたいと思っていました。
A6では小さすぎるような気がして語学学習用として、B6のノートを買ってみました。

単語カードを作ったけれど

以前、「まいにちハングル」のテキストから、覚えていない単語を名刺サイズのカードに書き出しました。聞いてわかるけど書けないものを合わせると、10月号だけで軽く100枚越えてしまいました。で、その後どうなったかというと…、作った単語カードは輪ゴムで留めてそのまま棚に飾ってあります…。

カードをめくるという作業に、喜びを感じられなかったというのが大きな理由でしょうか。覚えなければ、というプレッシャーもいい方に働かなかった。これならまだ市販の単語帳の単語と例文をを眺めている方が楽しい…と、逃げてしまいました。
この作業をコンスタントにできる方は本当にすごい!忍耐強いなあと思います。

単語帳に訳と例文を書き込んでみたけれど

最近よく見かける幅が狭いスリムノートの見開きに、単語と訳、例文を書いてみましたが、これって市販の単語帳を書き写しているようなもの。この単語帳をせっせと見返して定着をはかる…なんてこと、単語カードを飾っている私には到底無理でしょう。

こちらもあきらめ、「やはり私のボキャビルは閲読から?」と、家にあった「韓国現代小説集(随分昔中国で買った)」の中に「ソナギ」があるのを見つけて大喜び、早速訳し始めましたが、10行に1時間かかり、ギブアップ。電子辞書でひとつ単語を調べるたびに、旅に出てしまうのが原因です。

でも…楽しいんですよね、辞書の旅。続けていると、見知った語句に再会することもある。
「あー、どこかで会ったよね、どこだっけ?ああ、あのときあそこで会ったんだ」
即効性はないけれど、だんだん知っている、親しい単語が増えていく手ごたえがあります。

ラジオ講座のスキットの中身がどんどん知らない単語だらけになっていくので、「早く語彙力をつけねば」と焦っていましたが、そんなに急ぐ必要もないじゃないか、と思いなおし始めました。

結局語学の学習にラクな近道なんてないのだから、目の前にあることをひとつひとつこなしていけば自然に力はついていくんじゃないだろうか。

ラク、と、楽しいは、漢字は同じだけど意味は違う。

中国語をはじめたときだって、テキストの進度はゆっくりで、最初は辞書ばかり引いていた。中学生になったばかりの頃、母親が高校生のときにアメリカの女の子と文通していた手紙を見つけて、読みにくい手書きの文字とにらめっこ、必死で買ってもらったばかりの英和辞書を引いたっけ。

決して楽な作業ではなかったけれど、でも楽しかった。

やっぱり楽しく勉強したいなあ。「キクタン」を楽しめなかったのは、ラクしようと思って使ったからかもしれないなあ。

単語から枝葉を広げるマッピング式単語ノート

そんなこんなで、ただいまの私の語彙力増強法はこんなページ作り。辞書引きで旅に出るのを、そのまま紙に記録したような形です。連想ゲームみたいにどんどん枝葉が広がっていくので、B6ノートでは少し足りないかもしれませんが、まあとにかくしばらくこの調子でやってみます。

AA
B

ポイントは、いくつかあって、

1、順番にまとめようとせず、使いたい教材を使いたいところから。
2、単語専用のノートにしない。
3、辞書を見ながら書かず、頭の中に残っているものを思い出しながら書いていく。
4、こまめに見返す。

(あくまで私にとってのポイントです)

最初、ラジオ講座10月号の一番初めの課から順にやりそうになったのです。

でもこれでは途中で飽きる可能性が高いし、他の教材を途中で挟みにくくなる。で、禁止事項にしました。作りたいところから、作っていく。教材でなくても、ふと気になって辞書を引いた一単語からの派生でもいいわけですから。

2も、上記と同じような理由です。やはり今までどおり、語学はどの言語もどの教材もいっしょくた、1冊のノートでやっていきます。その方が鞄も軽くてすむし、見返したいときにいつでも見返せます。

3は、「脳を活かす勉強法」の中に有効な手段として紹介されていました。一旦思い出させることで脳に適度なストレスを与え、記憶力を上げるのだそうです。

4は、一番大切かも。ノートを専用に分けないのもこのためです。作るだけでもある程度は覚えられますが、効率としてはあまりよくありません。

復習しやすいように、「今すぐ話せる韓国語単語集」についていた暗記用の赤いシートを使えるように、訳など隠したい事項は赤ペンで書きました。シートをかぶせてみると、赤字部分は消えて見えず、緑字はくっきり濃く見えます。

あと、ハングルは字の形だけ見てしまい、音を一緒に覚えづらいので、作るときも見返すときも、口パクでもいいので、音を確かめるようにしています。

電子辞書の韓韓辞典には、発音変化もハングル表示してあるので、こまめに音の確認ができるようになって嬉しいです。

次のページには、辞書から拾ってきた例文がずらずらと書いてあります。特にツリー形式にこだわらず、そのときそのとき、やりたいようにまとめます。

几帳面な性格ではないのですが、こういうことを始めると、わりとルールを作ってしまうタイプなのです。で、一旦自分にルールを課すと融通が利かなくなって、そのために続かなくなってしまうことがよくあるので、今回は「ルールを作らない」ことに特にこだわってみました。

マッピングによる記憶法については、「私の英単語帳を公開します! 」をはじめ、いろんな本を参考にしてみましたが、今のところは、自分が覚えやすいように、自分らしい方法で作っていくのが一番いいという結論に達しました。比較的きれいなページを撮りましたが、変な絵を描いたり、殴り書きだったり、お見せできないページもあります。でもそれはそれで、自分が覚えるのに役立つと思っています。

※ちなみに上の画像Aの右上辺りに、中国語の単語もメモってあります。韓国語の「お湯」を調べたついでに、「熱い」「冷たい」「ぬるい」も一緒に調べて、「ぬるい」の日韓辞典から韓中辞典に飛ぶと、「不冷不热,乌涂」。「乌涂」ってはじめて聞きました!お湯がぬるい、という意味のほかにも、態度が煮え切らないという意味でも使うんだそうです。これぞ一挙両得。

※Bの方は、「勝利」という単語から派生ツリーを作ったのですが、電子辞書の韓国語漢字語辞典がとても便利でした。「勝」という字で引くと、ずらずら関連語が出てくるので、芋づる式に覚えることができます。漢字語は日本語、中国語と似ている部分があるので、覚えやすいですね。

続かないかもしれないけれど、続かなかったらまた思い出したときに再開すればいいや、くらいの気持ちで、しばらくやってみようと思います♪

シェアする

フォローする

スポンサーリンク

コメント

  1. けい より:

     >電子辞書の韓韓辞典には、発音変化もハングル表示してある
     あら、素敵。そうか、これも学習者にとってはありがたい機能ですね。ネイティブにとっての必要性はよく分かりませんが。
     

  2. Marie より:

    >けいさん
    ネイティブも、きっとときどきよくわかんなくなっちゃうんですよ(笑)
    日本発売の韓国語モデルは韓国語発音がありますが、こちらはそれがない代わりに、この発音表示があるということですね。