今年初めに読んだ、This is How You Lose the Time War。
ヒューゴー賞/ネビュラ賞/ローカス賞/英国SF協会賞受賞作。
夢中で読んだのですが、難しくって感想を書けずにいました。
今月邦訳が出ます。
タイトルは『こうしてあなたたちは時間戦争に負ける』。かっこいい。
あらすじ
ジャンルで言うとSFです。
でも、SF的な仕掛けを楽しむというよりは、主人公ふたりの詩的な手紙のやりとりがメインです。
タイトルにもなっている「Time War」の詳細はあまり書かれていなくて、想像でおぎなう感じ。
時間と空間を超え、争う二大派閥、〈エージェンシー〉と〈ガーデン〉。それぞれのエージェントである女性ふたりは、組織に隠れて手紙を送りあっています。さまざまな形で時空を超え危険を冒して送られるメッセージを通じて、ひそかにはぐくまれるふたりの愛。
それだけでもドキドキするのですが、後半の怒涛の展開が大変よかった。
「赤」と「青」の色で象徴されているのがちょっとTENETみたいだなと思って読みました。
こまかい部分は理解できていないので、読み返そうと思っていましたが、さっそく日本語訳が出てくれてうれしい。
訳者の山田和子さんによる解説の一部。感嘆。 pic.twitter.com/5ZKDfWmgRs
— 飛浩隆 TOBI Hirotaka (@Anna_Kaski) June 12, 2021
中編小説なので短め。Kindle版はお手頃価格なので、原書が気になる人は日本語版と合わせてぜひ。
読み終わりました!
もう何回か読まないとわからない!
三体の第3巻の後半読んでるときの気持ちに似てるかも。This is How You Lose the Time War: An epic time-travelling love story, winner of the Hugo and Nebula Awards for Best Novella https://t.co/TRx8tdKQTp
— Marie (@marie__100) January 18, 2021