ピーター・ホー主演、『巴黎童話』全24話を見終わりました。
☆5つが満点とすると、☆3つかな…。ピーター・ホー以外の登場人物の感情が、最初から最後まで統一されていないような感じが最後まで抜けませんでした。ストーリーの展開も、登場人物の感情の変化も、ちょっとばたばたしすぎ…最終話で全部決着をつけたのもちょっと無理やりぽかったし。
終わり方はよかったです。李小冉の幸薄そうな、さみしそ~うな笑顔が印象に残ったドラマでした。
週末、Yesasiaで頼んでいた、金城武の南極紀行のVCDが届いたので、繰り返し見ていました。NHKハイビジョンで「今 裸にしたい男たち」というシリーズで放映された番組の、台湾正規版VCDです。VCDですが、もともとがハイビジョンのせいか、昔の中国の海賊版VCDに慣れてるせいか、とてもきれいな映像です。
ペンギンやらアザラシやらたくさん出てくるので、子供が異様に気に入ってしまい、「かねしろたけし見る~」とリクエストまでしてくれます。
死んでるかと思ったエビか何かが実は生きていて、「it’s alive!」と武が驚いて言うのを、子供がそのまんま「it’s alive!」と鸚鵡返しに真似するので、「死んでなかった!」「生きてるよ!」と傍で小声で同時通訳。シナプスつながったかしら。
しかしこのVCD、あまり何も考えず購入したのですが、思った以上にしみじみと、彼の内面に迫るドキュメンタリーでした。
人がたくさんいるところに出て行くよりも一人でいるのが好き、友達と遊ぶのも楽しいけれど、そのために相手に迷惑を掛けたり自分が無理をしたりするのに躊躇して、なかなか機会をつくれずにいる、最近のインタビューでもよく話すそういった心情をはじめて日本語で聞きました。
何ヶ国語も操れるけれど、どれも完璧じゃない。
もしハリウッドやなんかに行って成功して、自家用機を持って豪邸を建てて、それもいいけど、でも生きている実感というのはそこにあるのだろうか、とインタビュアーに問いながら、おそらくは自問し続けているであろうそのどこか寂しそうな表情。ペンギンや鯨を見たときの無邪気で心から楽しそうな笑顔と対照的な、そのさびしそうな顔がとても心に残りました。
頬の肉の付き方が今と比べてずいぶん若々しく、最近見た彼の面影を思い浮かべながら、彼と私との間に同じように降り注いできた時間を想いました。私も素敵に年齢を重ねて生きたいな。
南極の金城武
