E-inkタブレットを買おうとしています



ひょんなことから、新しいEink電子書籍リーダーを買おうともくろんでいます。
今度はAmazon製品ではありません!
しかも、Kindle Paperwhiteより少し大きい7.8インチがターゲット!

久しぶりの変わったガジェット入手で、ウキウキしております。

ことのなれそめ

私がE-ink電子書籍リーダーを初めて使ったのは、2010年。
韓国のiRiver STORYというアイテムを手に入れ、青空文庫や自炊PDFデータを入れて遊んでいました。
その数か月後にアメリカアマゾンで発売されたKindle keyboardを購入。

Kindle keyboardには、中国の多看という電子書籍ストアが無料配布していたOSを無理くりインストールして、デュアルブートで使っていました。創意工夫で楽しんでいたあの頃が懐かしい。

このKindleを活用させたい一心で、洋書を読みはじめ、なんだかんだで読みたい本を読みきれるようになりました。今では日中英3言語で気に入った本を何度も読むのが趣味となっています。

Kindle Paperwhiteが出てからは、特に新しい端末によそ見をすることもなかったのですが、ひょんなきっかけで、この数か月、新しいE-ink電子書籍リーダーを買おうと各所の情報を読み込んでおりました。

このところ、中国語の電子書籍を「微信読書」というサービスで入手することが多くなったのですが、iOSやAndroidアプリを使い、スマホあるいはタブレットで読むと、やはりKindle Paperwhiteと比べるとずいぶん目が疲れるのです。

遅ればせながら微信读书を使ってみました。 Kindle Paperwhiteで一元化したくて、他の電子書籍アプリは多看くらいしか日常的...

その微信読書が、去年の年末に電子ペーパーバージョンのアプリを公開しました。
AndroidがベースのE-inkタブレットで使える軽いアプリで、「文石、汉王、博阅、墨案、海信、索尼などのE-ink電子書籍リーダーで使える」ほかに、Kindle端末でも使える、とのこと。

Kindle端末で使えると聞いて、大喜びで試してみましたが、実はKindleに限っては、ブラウザで微信読書のサイトを表示させて読むという、かなり無理やりな方法でした。それでも意外に、使えなくもないレベルで読書ができたので、俄然その他のE-ink電子書籍リーダーに興味が湧きました。

と、前置きが長くなりましたが、興味を持ったきっかけはこんな感じです。

日本でも買える中国メーカーのE-ink電子書籍リーダー

Kindle端末がまだ日本で買えない頃、中国のメーカーが続々出す電子書籍リーダーの情報をチェックしていました。

当時は汉王が独り勝ちで、博阅やOPPOの名前が記憶にあるくらいです。その後、各種電子書籍ポータルが独自の電子書籍リーダーを発売し始めたのまでは追いかけていたのですが、その後独自に、Androidアプリも使える電子書籍リーダーとして発展してきた模様。

今見てみると、いろんなメーカーがいろんな機種を出してて、盛り上がっている様子です。だいたいの製品がAndroidベースなので、電子書籍リーダーだけでなく、アプリをインストールして読書以外の用途にも使えるのがウリのようです。この、「Androidアプリも使える」ところが海外ユーザーにも気に入られ、E-inkタブレットとして人気が出てきている。

日本でメジャーなルートで買えるのは、文石(BOOX)と博阅(Likebook)。
このラインナップの中から選ぶことにしました。

もうひとつ、Supernoteという白いすてきなタブレットがあったのですが、これはLinuxベースなので、候補から外しました。電子書籍リーダーというより、PDF閲覧用や、手書き入力できるデジタルノートとして使う人にはこっちもよいかも。

Kindleに勝るポイント

BOOXやLikebookなど、Androidアプリを使えるEink電子書籍リーダーのメリットは、複数の電子書籍ストアで購入したコンテンツを同じように電子ペーパー画面(バックライトが直撃しないので目が疲れない)で読めるというところです。

Kindle Paperwhiteは便利だけど、Amazonで買ったものしか読めない。
「微信読書」もEinkの画面で読みたい、辞書も引きたい、メモもしたい、という私にはいいとこづくしです。中国語と英語の内蔵辞書も充実しているらしいのもよい。

大きさもいろいろあります。

13.3インチの比較

昔Kindleにも大きなサイズ(DX)があったのですが、今はなくなってしまいました。
6インチのPaperwhiteで漫画を読むと、文字がつぶれて見えづらいので、大きいサイズがいいなあと思っていたら、なんと、13.3インチのタブレットがあるんですね。でかっ。

最近出たばかりのBOOX Max3は、Android9.0搭載です。

Likebookからは、13.3インチは出てないみたい。
13.3インチだと、SonyのDPT-RP1があるみたいですね。

A4サイズくらいの大きさなので、読書端末としてはちょっと大きすぎるのでパス。10万円近くするし。

10.3インチの比較

BOOX Note2。
Android9.0/2GHzオクタコア/ストレージ64GB/メモリ4GB/バッテリー4300mAh/重さ378g。

BOOX Note Proという製品も10.3インチだけど、Android6.0。

Likebookの方は、Likebook Alitaというのが10.3インチ。
Android6.0搭載・1.5GHz オクタコア・4GBRAM・32GBストレージ・SDカード拡張対応(最大128GB)・4300mAhバッテリー。

大きさでいうとiPadくらい、重さはiPadよりは軽い。
両方とも6万円前後。結構高い。
読書端末としては、iPadでも正直持て余してしまうところがあるので、画面の大きさは魅力的だけど、やっぱりもう少し小さい方がいいかな。

7.8インチの比較

このくらいがいちばん人気のサイズなのか、7.8インチ製品は種類が多いです。
Kindle Paperwhiteが6インチ、Kindle Oasisが7インチ、それよりちょっと大きいイメージ。

たくさん出てますが、各製品の違いがいまいちわからない。

Nova Proが35000円前後、一番新しいNova2が39800円。あまり価格差がない。
(以下、中国のガジェットレビューサイトで「2020年の電子書籍リーダー一覧」にあった機種のみ載せてます)

BOOX Nova2
Android9.0/2GHzオクタコア/フラットスクリーン/物理ボタン有/ストレージ32GB/メモリ3GB/バッテリー3150mAh/重さ275g。

BOOX Nova Pro
Android 6.0。1.6GHzクアッドコア/ストレージ32GB/メモリ2GB/バッテリー2800mAh/重さ240g。

続いてLikebookシリーズ。

上から新しい順。Aresがぜんぶのいいとこどりという感じ。
Mars25000円~Ares35000円くらい。

Likebook Ares Note
Android 6.0/1.5GHz オクタコア/フラットスクリーン/ストレージ32GB/メモリ2GB/最大128GBのmicroSD対応/スタイラス対応/ホームボタン有/スピーカー有/バッテリー3200mAh/重さ268g。

Likebook Muses
Android 6.0/1.5GHz オクタコア/ストレージ32GB/メモリ2GB/microSD対応/スタイラス対応/ホームボタン有/スピーカー有/バッテリー3100mAh/重さ246g。白い筐体。

Likebook Mars
Android 6.0/1.5GHz オクタコア/ストレージ16GB/メモリ2GB/最大128GBのmicroSD対応/スピーカー無し/バッテリー3100mAh/重さ246g。

OSが新しいBOOX Nova2が気になります。
Android 9.0というのもいい。電子書籍リーダーメインに使うなら、6.0でも不便はないだろうけど、他のアプリを使いたい時にOSが新しいのはやっぱり安心。
また、Android 10だとクリップボード監視ができなくなっていろいろ不便になったから、9.0というのが絶妙。
メモリが3GBと、ほかよりちょっと大きいのも期待できます。

Likebook Marsはいちばんお手頃価格ですが、スタイラスついてなくてメモボード的使い方ができないので、この機能が気になる人は、これ以外の製品を選ぶとよいかも。

LikebookのOS新しいバージョンが出たら比較になるけど、今買うならNova2一択かなという感じです。Likebookの新製品に期待。

BOOXは6インチのカラーEink端末がもうじき出ます。でもこっちはそんなに興味ない。すごいなあとは思うけど。