中国語学習における精読のしかた



日本人が中国語を読むとき、漢字のおかげで、「字面」からなんとなく文意を推測することができます。辞書でわからない単語の意味を調べて書き込めば、精読した気になれてしまいます。

私自身、「これが精読というものですよ」と誰かに習ったことがないので、正しい精読とは…? とずっと悩みながら、中国語のスラッシュリーディングのやりかたや、高田先生のブログで精読についての記事を読むことで、自分なりの精読のしかたをつくってきました。

しかし、字面だけでわかった気になっている(間違った解釈をしている)のか、それともきちんと理解できているのかどうかは、独学ではなかなか判断がつきません。

高考・語文・現代文

どうしたものかな、と思っていた時、しっくりくる教材に出会いました。

中検対策として読んでいる高考(大学受験)の国語の問題集です。

おもしろいなと感じた問題がこれ。
長文を読んで、文意に合った選択肢を一つ選ぶ問題ですが、選択肢が次の4つです。

A.A类传播行为指参与者编制信息代码并发送符号,B类传播行为指参与者决定是否接受并加工对方发出的符号。

B. A类传播行为指参与者调动各种资源和传播技能编制符号,B类传播行为指参与者根据自己的认知、调动各种技能接受符号。

C. A类传播行为指参与者根据自己的认知需要和资源编制符号,B类传播行为指参与者决定是否接受并加工对方发出的符号。

D.A类传播行为指参与者编制信息代码并发送符号,B类传播行为指参与者根据自己的认知、调动各种资源接受符号。

中級学習者であれば、ほとんどが日本語から類推できる単語なのですが、即座に意味を取り、4つの文章の違いを明確にするのは結構難しいです。

長文はこちらです。

A類とB類の違いを明らかにしたうえで、上の4つの選択肢から適当なものを選びます。1文が長く、語と語の関係性をはっきりさせるのに頭を使います。

1冊の本を読んでいるのなら、こうしたちょっとこみいった文が出てきたとき、「なにか情報伝達の話をしてるのね、A類とB類とがあるのね」みたいな超ざっくりした理解のまま読み進めても、なんとかなります。ビジネス書だと特に、ひとつのテーマを何度も言葉を変えて説明してくれるので、読んでいけばあとから理解できるということも多いです。

しかし、試験問題ではそうはいきません。限られた時間で理解して、問われていることに正しい答えを選ばなければいけない。自分が何をわかっていて、どこがわかっていないかがあぶりだされます。

また、中国語検定などでは、文章の中に意味の取りにくい成語や慣用語があって、その語句の意味が分からなければ正解が導き出せない、といったタイプの問題が多いですが、上の文章などは、難しい語句は出てこず、漢字の意味を素直にとれば語句自体の意味は理解できるものばかりです。

きちんと理解するためには、文章の構造を正しく把握しなければいけません。
時間をかけてじっくり精読してみて、「なんとなく」の理解を「よくわかる」まで引き上げることができました。

きっとHSKの問題でも同じような学習ができると思うのですが、中検1級を見据えて、レベル的にはHSKの難問ばかりを集めた感じの、高考の問題を使っています。

日本語でも読みごたえがあるような文章を中国語で読んでいくのは刺激的でおもしろい。

私の精読のしかた

読みづらい文章は、まずスラッシュで区切りを入れていき、日本語で直訳していきます。意訳ではなく、できるだけ文の構造を把握していることが見える文章で訳出していき、それができないところは、何をどう理解できていないのかを考えます。わからない語句はもちろん辞書を引いて意味や使い方を確認します。

理解できない原因は、「単語を知らない」のではなく、「単語の意味を勘違い」とか、「修飾関係をまちがえてとらえていた」とかの方が多いです。

わかってしまえば簡単なことで、文章を見直せばくっきり鮮明に理解できるのが不思議です。
この「とらえ直し」を続けていくことで、少しずつ読解力がついていくのかなと考えています。

配られたばかりの国語の教科書を始業式のその日のうちにうきうきと読んでしまうような子供だった私にとって、高考の現代文の長文問題集はまさに大好物がてんこ盛りの1冊でした。リーディング対策としては、私にとってはかなり高地トレーニングという気もするので、これを続けて、読解力が上がり、普段の読書がよりスムーズになるといいなと考えています。

現在の中国語学習は、

高考の現代文の長文問題を1日1つ
HSKリスニングの問題を1つディクテーション
Zero to Oneの中文版のオーディオブック(スピードやや早め)を聞き読み

毎日続けるのが目標ですが、なかなかうまくいっておりません。11月まで細々とでも続けていきたいと思っています。

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