韓国語、実は進んでいません…。すきま時間にイヤフォンを耳に突っ込んでシャドウイング程度はしてますが、身が入らないというか…充実感がないんです。
読書をしてても、中国語の方がさくさく進むので、つい中国語の方に手が伸び、韓国語の勉強時間は激減。やっぱり試験を受けるなり何なり、目に見える目標があったほうがいいのかな…
でも「キムサンスン」のDVDが届いたので、ここをきっかけにまたエンジンかけなおそうと思います。
さて中国語読書。
電子辞書に入れているのは何大草の「刀子和刀子」。(リンク先に全文掲載あり)
書籍で「我的左脸」も持っているのですが、こちらよりも上の方がやや読みやすいです。主人公が同性だからかな?
どちらもなんというか、読んでてあんまり楽しくはならない描写が多々あるんですが、先が気になります。
通勤時間は鞄に苏德の「离」を入れて、せっせと読んでいます。第2章あたりから作者の描く世界がつかめてきて、おもしろくなってきました。
水墨画のような風景の広がる街、陽朔のとあるバー「石庙向导」に集まるいろんな人たち。それぞれがそれぞれの過去を持っていて、さまざまな思いを胸にめぐらしながら歌を歌い、楽器を弾き、酒を飲んでいます。
バーの名前がアメリカのバンド、ストーン・テンプル・パイロッツの中国語名だとわかった途端、バーに集う人々のその淡々とした描写と、音楽のイメージがかぶさり、急に物語の手触りがぐっとリアルになりました。
この著者も80后の女性ですが、彼女たちの世代が聴いていた音楽と私が一番音楽に浸っていた頃とが重なっているようです。小説を読んでいて「ああこの曲ね」とうなずくのは、初対面で気が合いそうだなと思った人と趣味も同じだったときみたいにテンション上がってしまいます。
Stone Temple Pilots – Purple
マニアックな中古レコード屋でバイトしていた頃、バイト代の半分以上はCD代につぎこんでました。このアルバムは完全にジャケ買いでしたが、気に入ってしばらくずーっと聞いていました。ググったら最近再結成したそうで。
中国のベストセラーランキングは日本のと同様、そこから私の好みの本に出会えることは少ないです。ジャケ買いしてもハズレが多いし、出だしはすごくいいのに尻つぼみになるのもたくさんあるし…日本も中国も、ベストセラーは普段本を読まない人が買うからベストセラーになるわけで、その中から好みの本に会う確率はかなり低いことを実感しています。
そんなわけで最近は、豆瓣で読書の傾向が似ている人のレビューを見ながら、自分の好きそうな作家を探しているのですが、いかんせん中国は日本でいうライトノベルジャンルが突出して盛り上がっていて、すごく偏っている気がします。SFもホラーも嫌いじゃないけど、のめりこむほどおもしろそうなのにまだ出会えていません(語学力のせいですな)。青春ものも、日本のケータイ小説みたいに惚れて肉体関係もってどっちか(どっちも)死んで、みたいな同じようなストーリーばかりだと食傷します。
もう少し成熟した読者は、時代の流れの中で淘汰されずに生き残ってきた昔の作品か、海外翻訳作品を好んでいるのかしら。とはいえ、日本でもライトノベルから出てきた作家たちが現在この業界で活躍しているように(桐野夏生しかり、角田光代しかり)、中国の小説界の発展もここからがお楽しみ、ということなのでしょうか。がんばってついていきたいと思います。
興味がある方はこちらもぜひ!
朝日新聞グローブ・世界の書店から(泉京鹿さん)
中国語で読書。
