オンライン原書会、2~4月の課題本は霍达の《穆斯林的葬礼》です。
《穆斯林的葬礼》は1988年に刊行され、大ベストセラーとなりました。
回族の風俗や習慣を知らしめたこの小説の作者、霍达(女性です)自身も回族です。
穆斯林的葬礼 (豆瓣)
《穆斯林的葬礼》是一部长篇小说,一个穆斯林家族,六十年间的兴衰,三代人命运的沉浮,两个发生在不同时代、有着不同内容却又交错扭结的爱情悲剧。
大昔に読んだ記憶がありますが、細かい部分はまったく思い出せません。
もしかすると結末までたどりついていないかも。
第1章を読んでみると、その昔も(『嵐が丘』みたいな話かなあ、メロドラマかなあ)とわくわくしながら読み始めたことを思い出しました。
説明部分は小説外の情報を有効活用
とっかかりは時代背景などの説明部分が多いので、それを読んでいるだけでイヤになってしまう人もいるかと思います。
中国の回族の暮らしであるとか、四合院のつくりや各部名称など、よそから予備知識を仕入れつつ、ざっくり読んでいくと物語のペースにうまくのることができます。
私が持っているのはデジタルバージョンですが、こういう辞典が一冊あると、小説を立体的に読めるのでおすすめです。
「ざっと読む」は「面で読む」
読みづらいなと感じたら、1字1字に視線を移していく読み方を一旦やめて、パラグラフ全体を面で見てみるといいです。
ページ全体を俯瞰する感じ。
面で見ると、関連のある単語が複数目に入ってくるので、そのパラグラフのあらすじがつかめます。
「ここは中国のムスリムの歴史についての説明だな」
「主人公の暮らしの背景の説明だな」
というような、ものすごくアバウトなまとめをしてから読むと、内容が頭に入りやすいし、次に進んだときに物語の筋を見失わずにすみます。
ポイントを作っておく
あとから迷子になったときに、ポイントに戻れるように、できればそのパラグラフの要約をメモしていきます。
この本のような長い小説では、最初の部分だけでもメモを残しておくといいです。
ヘンゼルとグレーテルの、光る小石のように。
私はKindleで読んでいるので、「前に書いてあったことをパラパラページを繰って探す」ことがしづらいので、このメモが便利です。
この「要約メモ」はアナログでノートに書いているのですが、Kindleの場合、気になる単語にハイライトを入れておくと、「メモ機能」からこのハイライト一覧リストが確認できるので、「あれはどこに書いてあったかな」と思ったときにすぐに戻れるのも便利なところです。
読み飛ばしながら読んでいって、(どうも読み飛ばした箇所に大事なことが書いてあったぽいな)と感じたら、メモを見ながら戻って読み返します。
登場人物の名前と特徴をメモっていくのもいいですね。
最初から相関図をきれいに描こうとすると、挫折するので見た目は気にしない!
第1章の筋書きをまとめてブログにアップして、読んでみたい方のための、補助輪になるような記事を書きたいなと思ったのですが、うまく書けないので断念。
最近あまり中国語の本に入りこめていなかったのですが、何の気なしにこの本を開いてみたら、ぐいぐい読み進めています。いま第3章。
無料アプリなどで聴ける有声小说もいいですよ!男性と女性が交互に朗読するスタイルで、お二人ともとてもいい声なので聞き読みがはかどります。
(ブログ用に第1章までのあらすじをまとめかけた、ふせんメモ)
(マイ単語リスト)
毋庸讳言:隠し立てするには及ばない
达尔・伊斯兰:Dar al-Islam:ムスリム居住区
芸芸众生:生きとし生けるもの
充其量:せいぜい・そこそこ
台甫:あざな
如雷贯耳:(名声・評判が)遠くまで鳴り響く
货卖识家: 货物要卖给识货的人
麦加:メッカ
克尔白:カアバ
像遭了雷殛:雷に打たれたように
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