誤用から学ぶ中国語―基礎から応用まで



ひまがあるときにぱらぱらとめくっています。

誤用から学ぶ中国語―基礎から応用まで
誤用から学ぶ中国語―基礎から応用まで 郭 春貴

「日本語から学ぶ中国語・中国語から学ぶ日本語」を最近読んでガツンと衝撃を受けたばかりだったので、こちらは小ショックくらいでしたが、こういうもんかな、となんとなく納得している(気になっているだけで実際はきちんと使えていない)文法事項を丁寧に説明してくれる良書です。

文法の穴を埋めていく

私は実践中心で中国語を習得してきたので、正直文法知識は虫食い穴だらけです。仕事相手は、お互い忙しい身の上、意味さえ通じれば私のお粗末な中国語を丁寧に改めてくれたりはしませんでした。

恥ずかしながら、「在」と「有」の使い方などははじめて知りました。これまで堂々と誤用しておりました。
「才」「就」「只」などは、経験から得た勘でなんとなく使い分けていて、それをきちんと説明してもらって大変すっきりしました。

言語化して知識の引き出しにしまいこむと、後から必要なときに取り出しやすいので便利です。そういう意味では、文法に関する基礎はやはり母語で学習する方が効果的だな、と実感しました。

この本は丁寧な文法説明に加えて練習問題もついていて、分厚い割にはお値段もそう高くありません。じっくりやればかなりの作文力もつきそうです。しかも、誤りやすい事項に焦点をしぼってあるので、試験対策にもよさそう。

中国語学習とは少しずれるのですが、以前中国人に日本語を教える機会が多くあり、セミナーや勉強会に参加したり、独学でも日本語教育法について学んでいました。

そのとき出会った
日本語教育のための誤用分析―中国語話者の母語干渉20例

この本が、自分の中国語を客観的に見るきっかけになりました。

中国人が誤りやすい日本語の文例がまとめられたもので、言わば中国語側から見た「誤用から学ぶ日本語」です。
索引をざっと見ただけで、中国語学習がある程度進んだ方なら、どのような理由で誤用されたか、きっとすぐにお分かりだと思います。

あなたのこの口紅、すてきね
黒板の上に字が書いてある
母はキッチンの中にいます
あの背が高いの人は私のアメリカ友達です
こちらは東京大学のです
おれは猫のほうを怖いんだ
空で飛行機が飛んでいる
私に対してはこれは簡単だよ
上司に向かってごまをする
僕のストーブ、なかなか火がつくことができない

逆に言えば、同じ内容の文章を日本人が中訳するとき、日本語という母語が干渉して、意味はわかるけれども少しおかしな中国語文を作ってしまうというわけです。
ときどきこういうふうに視点を変えて日本語と中国語を眺めてみると、絶えず新しい発見があって非常に興味深いです。

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コメント

  1. go_raku より:

    はじめまして。
    コメントありがとうございました。
    私が最近買った中で目から鱗だった本を紹介します。
    「中国語翻訳作法」王浩智著(東京図書)です。
    著者は翻訳学校で講義もしている方で日本語と中国語の言語としての特徴から相互の理解の仕方を述べているのですが、とっても面白いです!
    かなり「へ~」ってなりますよ。
    もし良かったら一読してみてくださいね。

  2. Marie より:

    こんにちは。ご来訪ありがとうございます。
    同じ著者の「日本語から学ぶ中国語・中国語から学ぶ日本語」を先日読んでとても面白かったです。
    go_rakuさんのおすすめもぜひ読んでみます!ご紹介ありがとうございました。
    これからもどうぞよろしくお願いします。