カラーEinkディスプレイの電子書籍リーダー、BOOX Nova Air Cが届きました。
こまかいスペックなんかは他のところで詳しく紹介されると思うので、私の気になった部分をざっと紹介していきます。
去年のPoke3、そして今年の3月にOculusアイテムが香港から届いたときは10日かかりましたが、今回は早かったです。
日本でも発売開始。59,800円。
サイズ・容量
7.8インチ、235g。
容量は32GBですが、到着後にファームウェアアップデートをかけると、残り20GBくらいになってました。
早期購入限定なのか、いつまでなのか、今公式サイトから購入するとシルバーのケースがついてきます。
マグネットでピチっとくっつく、ページめくり・音量調整ができる物理ボタン付きのケースです。
公式の動画にあるオレンジのケースよりはシルバーの方がよかったので、満足です。
これとは別に、オマケでエンベロープタイプのケースがついてきてました。これまでのケースと同じ素材でカラーはグレー。
試しにNova Air Cを入れてみたけど、ちょっと不安になるくらいピッチピチのきっつきつでした。これはなんのためについてきたのか…。
色合いは微妙にちがう
はじめてのカラーEink端末ということで、期待値が上がるのですが、ふつうの液晶タブレットのようなクリアな発色ではありません。
新聞紙のカラー印刷のイメージです。
でも、これまでのKindle Eink端末なんかではすべてモノクロ表示だった書籍の表紙がカラーで見れるのはとてもうれしい。
ノート機能では16色使える
ノート機能では、16色で書き込みできます。
前回Nova2を買ったときは、デジタルでノートをとる習慣が身につかなかったのですが、最近はiPadをノートとしてよく使っているので、今回は活用できるかも。
スピーカーつき
Nova3以降くらいから、デュアルステレオスピーカーが搭載されて、イヤホンをつながなくても音声が聞けるようになりました。
文章を読み上げさせたり、オーディオアプリを使えるのが便利です。
ピンぼけですが、Scribdアプリです。
保護フィルムが貼ってある
届いた時点で、画面にフィルムが貼ってあります。
届くまでの保護用、というちゃちな感じではなく、しっかりしたつくりのフィルムで、上からペンで書いても不具合はありません。
いわゆるペーパーライクタイプのフィルムを貼ってしまうと、ざらざらしていて、ページをめくるときなど指先に違和感があり、すぐにはがしてしまった経験があるのですが、このフィルムは指も気持ち悪くないし、ペンでの書き心地もよいです。
公式によると、剝がしてもいいし剥がさず使ってもいい、ということ(サポートに確認中)なので、しばらくはこのまま使おうと思います。
ペンは充電不要
iPadで書き物をするとき、Apple Pencilの充電切れにわりとよく遭遇します。
数分で使えるようになるのですが、使いたいときすぐ使えないとちょっとストレスを感じます。
Nova Air Cの付属ペンは充電不要です。
マグネットで、端末にピチっとくっつくのもうれしい。
シリコン製のキャップもついてますが、これはすぐになくしそうな気がします。
フロントライトの色合い調整
フロントライトは暖色冷色の度合いを調整できます。
ライトオフの状態。
暖色(おひさまマーク)全開。
冷色(お月さまマーク)全開。
暖色と冷色、ブレンドしながらちょうどいいところを探しましょう。
地色が暗いので常時フロントライトを点灯することになり、モノクロ端末と比べるとバッテリーが早く減るなと思います。
でも、iPadで長時間読書するのに比べると、目の疲れ度合いが全然違います。電子ペーパーは目がラク。
Kindle Paperwhiteと比べると…
活字書籍を表示させてみると、Kindle Paperwhiteの方が断然くっきりしています。
文字が際立っているというか、地の色と文字色との白黒のコントラストがはっきりしているんですよね。
活字メイン、購入もKindleがメインであれば、やっぱりKindle Paperwhite(またはOasis)がいいと思います。
Kindleコンテンツで比べると、正直Kindle端末には勝ちようがないので、複数電書アプリを併用したいという目的でなければ、購入はおすすめしづらいかも。
地色が暗い
カラー表示のために層が増えたことで、モノクロBOOXよりも地の色が暗くなってしまっています。
向かって左がPoke2、右側は新しいKindle Paperwhiteです。すべてライトはオフにした状態です。
夜の室内などでは、ライトを明るめにしないと読みづらいです。
こうして比べてみると、Kindle Paperwhiteは地色の白さではBOOXに負けてるんですけど、黒が濃いからなのかなぜなのか、不思議と文字がキリッときわだって読みやすいのです。
横縞がちょっと気になる
現時点でのカラーEinkディスプレイの特性だと思うのですが、細かい横縞が見えるときがあります。
ナビボールアプリのアイコンがわかりやすかったので、アップで撮ってみました。
すごく気になる、というわけではありませんが、ちょっと気になります。
カバーが微妙
付属でついてきたシルバーのカバー。
マグネットで固定するタイプで装着が簡単なのと、ページめくりに使える物理ボタンがついているのが便利です。
ただ、背表紙にあたるところがふにゃふにゃしていて、すぐに割れてしまいそうな予感。なのに価格がちょっと高すぎる。
色や質感については、以前のタイプの方が好きでした。そのうちカラバリが増えてどこかで手軽に買えるようになるといいです。
Amazonや楽天で売ってますね。これどうなんだろう。
使いみち
どんな人がカラーEinkの電書リーダーに満足するかなーと考えてみたんですが、正直なところ、すごーーく微妙なポジションにあるアイテムだなと感じます。
活字ばかり読む人なら、モノクロ端末の方が表示がきれいで読みやすいし、カラーの書籍を読む人は、解像度に不満を感じるんじゃないかと思います。雑誌など固定レイアウトの電子書籍はiPadで見たほうがきれいですもんね…。大きさも7.8インチだと雑誌には少し小さい。
PDFの資料を大量に読みつつ、色つきで書きこみするという用途にはバッチリですね。この用途には、もうちょっとサイズが大きいほうがよさそうなので、10インチのカラーEink端末発売を待っている方も少なくないのでは。
私は今、結構なボリュームの英語資料を読まなければならないので、主な使いみちは「英語PDFを辞書を使いつつ読み、色ペンで書きこむ」プラス読書、になりそうです。iPadでやろうとするとやはり目が疲れます。そしてiPadの場合、気がつくとNetflixを観てしまったりしていてそれも危険。
ノート機能もカラーも必要なくて、複数の電書ストア(Kindle、Kobo、DMMなど)のコンテンツをまとめて読みたいという人には、BOOX Leafがよいかも。
私としては、ずっとカラーEink版がほしかったので、このタイミングでこれだけ満足度の高い端末を入手できたので文句なしです。
半年後1年後に突然すごく改良されたバージョンが出てくることもなさそうなので、Nova Air Cを買ったことでしばらくは物欲がおさまりそうです。
モノクロ版との価格差も、このくらいならカラー版を買っておこうか、という気持ちにもなります。
Kindle本に複数のカラーでハイライトをつけられるのは、Kindle Paperwhiteより良いところかもしれません。
Google Playアプリを使えるようにする
到着時にはGoogle Playアプリが表示されていません。
左メニューの「アプリ」→画面右上「≡」→「アプリ」と順に開いてきます。
画面下部にGoogle関連設定項目があります。
まず「Google Playを有効化する」をオンにして、その下の「GSF ID」の登録作業をします。
以前はこの登録作業からGoogle Playの有効化までに少し時間がかかっていたのですが、今回はすぐに完了し、使えるようになりました。
買い方
今なら公式サイトでしか買えませんが、4月15日から日本でも発売されるそうです。
公式サイトからの購入価格。
私は割引コードがあったので414.9ドルで購入しました。カードの請求額は約51500円。
配送業者はDHL。通関時にSMSで消費税と関税の請求が届き、3000円を払ったので、あわせて約54500円となりました。
BOOXはPayPal経由での支払いになります。PayPalもですが、海外サイトからの購入は、日本円に換算された金額を支払うよりは、現地通貨で払った方がお得なことが多いです。PayPalが勝手に日本円換算して請求しても、現地通貨(今回はドル)に戻して支払い手続きをすればOKです。
かなり円安に振れていた時だったので、タイミング的にはとってもお高く買ってしまったかも。
BOOXのカラー端末は今回で3代目。1代目も2代目もがまんして見送りましたが、とうとう買いました。
カラーの機能については、期待しすぎていなかったぶん、満足です。
本を読むためだけの端末としては高価ですが、私の数少ない、そしてかなり時間を使う趣味である読書が快適になるので、よい買い物だったと感じています。
しばらく使ってみて、よかったところ、そうでもなかったところなどをレポしていきたいと思います。
BOOX端末を使ってみたい方は、まずはレンタルで試してみるのもおすすめです。
Rentioならカラー電子ペーパー端末も2週間6980円で試せます。