カズオ・イシグロがノーベル文学賞・私の読んだおすすめ作品



英国作家、カズオ・イシグロがノーベル文学賞を受賞したそうです。
好きな作家なので嬉しい!

というわけで、私の読んだおすすめ作品を紹介します。

わたしを離さないで

映画化、ドラマ化もされたので、いちばん知名度がある作品ではないでしょうか。
予備知識なしに読むと途中で「おお!」という仕掛けはあるんですが、そのSF的な設定を超えて、主人公たちに共感できることがなんといっても素晴らしい。

こちらの書評集でも紹介しています。

日の名残り

老執事が自身の人生を振り返る体裁で物語は進みます。この作品でも、イシグロならではのテクニックで「おっ!」と思わされます。

ダウントンアビーが好きな人にはおすすめかと。

英語でも読みやすい方だと思います。

わたしたちが孤児だったころ

これは評価が分かれる本だと思うのですが、私は好きです。
話者の語りを信じきれない、自分のとらえているものが不安定にぐらぐら揺れるのを感じながら読むのがイシグロ作品のおもしろさなのですが、この作品はまた大胆に揺さぶってきます。

ほかにもいろいろありますが、原書で読んでみたい人には、英語の読みやすさを示すLexile指数が660と低めの「遠い山なみの光」をおすすめします。イシグロの処女作、出身地でもある長崎を舞台にした作品なので、背景事情もわかりやすく、英語でも読みやすいです。

私は今読んでいる本が終わったら、積読になっていた短編集「夜想曲集」の原書を読むことにします。

シェアする

フォローする

スポンサーリンク