絶対『英語の耳』になる!リスニング50のルール
・機能語が他の単語と結びつく時の音声変化
・単語1語の中で起こる音変化
について、発音をカタカナ表示でざっくりそれぞれの特徴を説明してあります。
機能語の音声変化に関しては、私にとっては特に目新しいものはありませんでした。
私はこれをどこでマスターしたんだろう?と考えてみると…
どうやら、中学高校時代に聞きまくった洋楽のおかげのようです。
歌詞には”You’re ホニャララ”とあるのに、実際には”You’re”はほとんど聞こえない。歌詞につられて”You’re”を歌うと置いていかれるので、自然に自分も省略し、「アワナ」「ユゴナ」なども聞いているうちに「こんなもんなのね」と納得してしまう。
同じように省略して歌わないと、一緒について歌えない、という理由で、自然にこの音声変化、そして英語ならではのリズムを習得していたんでしょうか。
でも…”How’s it going?”というあいさつを生で聞いた時は、さっぱり何のことやらわからなかったなあ…「ハズゴン」としか聞こえなくて。
ただし、聞き取る時には聞けても、自分が同じようなリズムで発話するのはなかなか難しそうです。ついつい、「アーユーゴーイングトゥ」とか言っちゃうんですよね。
このテキストは、聞き取ることに重点を置いてるんですが、実際自分がこの音声変化を発音する時はどういうふうにすればいいんでしょう。
本の中では「聞こえない」と「省略される」ということばが同じように使われているんですが、日本人には聞こえなくても、韓国語のパッチムのように、口の形は残されているのでは?などなど、いろいろ疑問は残りました。
洋楽にどっぷりはまった経験がない方には、このテキストを通しで見て聞けば、ややこしい英語ならではのリエゾンが、かなり聞きやすくなるんじゃないかなーと思いました。
コメント
私も洋楽ファンで、今でも聴く音楽の半分は英語です。
それでリスニングは割と強い方でしたし、発音にも影響したと思います。
中国語、韓国語の学習のときも真っ先に音楽を探しました。
音の変化はとても面白くかつ奥が深いです。
認知科学、哲学の問題ですが、私たちは音ではなく動きを聴くんです。
私たちは「音そのもの」を聴くことはできないんです。
「発声器官の動かし方」を聴くんです。
だからよく、「発音できないと聴き取れない」というわけですし、
だから同じ発声器官の動かし方の音は同じ音として聴くのです。
発音の変化というのは、同じ発声器官の動かし方で速くしただけなので、
ネイティヴにとっては同じ音なんです。
日本人も日本語を話すときは同じ音のつもりで、
全然違う音をたくさん発音していますしね。
まずはゆっくりとした正しい発音の動きを覚えて、
次にそれを楽に速く発音することで、どう発音が変化するかを理解する、
これが近道だと思っています。
私は、外国語が聞き取れないのは、分からない言葉が多くて、文脈が分からないからだ、と思うんですね。
日本語だったら多少ざわざわした環境でも、だいたい意味がわかるでしょ?それは、ちょっと聞こえない言葉があっても、頭がその意味を補えるから、ですよね。
だから、このように音声が変わっているんだということを学ぶのは意味がない、とは思わないけど、それよりなんにも考えず、沢山読む、聞く、ほうが、聞き取り力を高めると思います。
ただし、意味がおおまかに分かれば、だいたい意味も分かる、なーんて思っているから、私はいつまでも、細かいところが聞き取れなんですけどね・・・(トホホ~)
>akiraさん
akiraさんも洋楽をよく聴かれるんですね。私は大学時代ちょっとマニアックな中古レコード屋でバイトしていて、バイト代の大部分をCD購入にあてていました…懐かしいです。
日本語の発音についても、外国語を勉強してあらためて認識するところが多いです。
発音の変化というのはネイティブが楽に発音するために起こっている現象なので、その法則を理解、というか身体にしみこませていくといいのかなと思いました。
>kumanekoさん
洋楽を聴くことで自然に聞き取り力を高めてきていたってことなんですかね。
中国語で、地方の訛りに苦心していても、長いこと聴いているとだんだんどこがどういうふうに違うかがわかってきて、聞き取れるようになることがあります。
今読んでいる別の本に、「発音変化の法則について中学の英語の先生が教えてくれていたらどんなにラクだったろう!」というようなことが書かれていて、確かにそうだなと思いました。
英語や韓国語のリエゾンには、「書いてある文字と実際の発音が違う」という大きな問題があるので、その壁を取り除くにはとてもいい教材なのかなと思います。
私の課題はどちらかというとスピーキングかも…