「好き」を仕事にするために知っておきたい大切なこと



2017年10月に紙書籍を出版して以来、この1年は新しいチャレンジの連続でした。

雑誌から取材を受けたり、紙媒体の複数の機関誌などで連載したりするチャンスをいただけるようになりました。ありがたいことです。

そのときどきに興味を持ったことに対して、がむしゃらに取り組んできたこと、それを発信し続けたことが、結果的に仕事に結びついてきたんだと感じています。

ネットで発信することで「好き」を仕事にしていけるのだということを、今頑張っている人にお見せできたのもよかったかなと思っています。

お仕事は人と人とのつながり

お仕事を受けるばかりではなく、自分にきたオファーを受けることができなかったときには他の方を紹介し、人と人とをつなぐ役割をする機会もありました。

お勤めしている仕事にもそういう側面があるのですが、プライベートでも、ネット上の活動とは全く無関係な分野で、「好き」を仕事にしたい人と企業をつなぐコーディネーターのようなことをする機会が増えてきました。

依頼を受ける側、依頼する側の両方を経験する中で、「好き」を仕事にするために大切なことを日々実感しています。

また、この二者間の関係だけでなく、まわりで助けてくださる方がたくさんいらっしゃるおかげでできたこともたくさんあり、深く感謝しています。お仕事になる・ならない関係なく、人とのつながりが大切なのだと実感しました。人間関係の構築がヘタで、失敗も多いのですが、やさしい方々のおかげでなんとかやれています。

ネットの発信から「好き」を仕事にしていくこと、お互いの信頼関係を構築するために気をつけたほうがいいことを、自分の失敗と反省を交えながら紹介していきたいと思います。

約束は守る

当たり前のことですが、当たり前のことだけに、ちゃんとできないと二度とオファーはきません。

有償でお願いしたことを、締切・依頼内容・事務書類の提出など、期限や形式を守ってもらえなかったということがあります。間に入っているのが私ということで、人を見て対応を変えているのかもしれませんが、最低限のことをきちんとできない、やる気がなさそうな人には声はかからなくなっていきます。

事務のイロハを知る

ギャラが発生すると、事務仕事も必要になります。
いちばん多いのが、依頼元に請求書を発行して郵送する仕事でしょうか。

デスクワークをしていないとなじみがないかもしれませんが、請求書くらいは書けるようにしておきましょう。

アイコンを見直そう

雑誌やムックの手帳特集に何度か掲載させていただきましたが、いまどきはみんなSNSアカウントを持っているので、アイコンがアバター代わりになっています。

ツイッターでちょくちょくバカ殿に変身していた私が言うのも何ですが、自分の分身として使っているアイコンが、商業誌に掲載される場合に、使用していいものかどうか、いま一度確認しておきましょう。

商用可のフリー素材を使っている場合でも、利用規約を確認してみてください。
紙媒体への印刷は不可だったり、イメージが固定される特定のキャラクター(=自分の分身としてのアイコン)のフリー使用は不可と書かれているサイトも多いです。

私のアイコンはイラストレーターの南暁子さんに描いていただいたもので、ネットでの使用は基本OKだったのですが、紙書籍出版の際、使用許可とその条件を確認しました。
ネットと紙出版では利用条件が変わってくることが多いので、気になったときはきちんと確認することが大切です。

発信内容を確認しよう

ネットに長くいるといろいろ黒歴史もあります。
特に反省しているのが、人の作品を翻訳し、自分のサイトに勝手に載せていたことです。
よくないことかもしれないなと思いながら、一生懸命翻訳した自分の文章を誰かに読んでほしくて、誰にも迷惑かけてないから、とか、むしろ原語で読めない人に有益な情報を提供しているんだ、とか、言い訳をいろいろ思い浮かべつつ公開していました。ある日、優しい読者の方が優しく指摘してくださって、ハッと目が覚め、すべて取り下げました。

指摘するのも勇気がいることだと思いますが、あの時指摘してくださった方に感謝しています。

書くことが好きな人にとって、自分の書いたものを人に読んでもらえるというのはものすごい快感です。
勝手翻訳というのは、面白いコンテンツが無限に拾ってこれるのと、日本語の文章をパクるより罪悪感が薄れるので、いけないことだとはわかっていても中毒化しやすい。
しかも、「私が訳すことにより、原語を読めない読者がこの情報を享受できるのだ」という、変な間違った優越感と使命感から、勝手翻訳にもかかわらず自分を正当化してしまいがちです。

時事問題など、社会的な使命感でなされる勝手翻訳もあります。勝手翻訳を知った記事元が喜んでくれる場合もあるかもしれません。すべてを黒か白かに判断することはできないし、考え方も人それぞれでしょうが、広告収入を得ているブログでアクセス数を稼ぐためによそからコンテンツを持ってきてまるっと無断翻訳するのはさすがに黒です。やりたいなら記事元に事前に許可を得てやればいい。

画像についても同じで、自分の記事にオシャレ感を出すために他サイトの画像を無断で「お借り」するのはNGです。画像使用についてはグレーゾーンが広いので、自分にブーメランで返ってきてぶっ刺さる可能性も大なのですが、あまりにもひどい例をよく目にするので恐れつつも表明してみます。

昔、とあるサイトで1本3000円で署名ありの旅エッセイを書かせてもらっていたことがありました。
文章と一緒に記事を飾る旅写真が全然なくて(自分が写っているのもあるけれど、デジタルデータの高画質なものがなくて)、悩んだ挙句、自分でヘタなイラストを描いて挿絵として載せてもらっていたのでした。

あれも、注意を受けて覚醒してなかったら、よそさまのきれいな風景写真を「お借り」してたかもしれません。
ひとつ自分で「やってもいい言い訳」を作ってしまったら、ああいった行為は際限がなくなってしまうものなのだろうという実感があります。盗むことが目的ではなくて、いいものだから他のひとに紹介したいとか、自分の文章を読んでくれる人のためにもっとよいものを見せたいとか、そういうサービス精神が元になっているだけに。

ネットというのは、グレーゾーンならではのおもしろさというのがあって、私もそれをたくさん享受しているわけですが、ネットで発信することで、それを足がかりに「仕事」を得ようとするなら、「よくないことかもしれないな」ということは、改めておいたほうがいいです。気づかなくてやってしまうこともたくさんあるので、気づいたことくらいはせめて。誰かから指摘されたらなおさら。

お金の条件は聞いておく

ブログにコンタクトフォームを設置しておきましょう。ブログ経由でいろんなオファーをいただけるので、とてもありがたいです。

依頼を受けて、自分がやってみたいと思ったら、それは有償だろうが無償だろうが、納得が行けばどんどんチャレンジすることをオススメします。

雑誌関係のムックの一部は、無償協力で献本もないということを聞いて驚いたのですが、ムックに掲載されること自体が報酬と考える人もいるでしょうから、そういう形もありかなとは思います。これだけムックが乱発して刊行されると、そろそろ飽きられるんじゃないかと余計な心配もしてしまいますが。

いずれにしても、オファーがきたらきちんと条件を確認するのは大事です。有償にしろ無償にしろ、納得して取り組み、引き受けたら責任を持って最後までつとめをはたす。

ちなみに、コンタクトを取ってこられた方が、失礼だったりすることもあって、よい社会勉強になります。名の知れたところに属する方がそんなだと特に感銘を受け、一生忘れないと思うしちょくちょく噂にしちゃうと思うので、お気をつけください。(ほとんどの方は丁寧に対応してくださいます。)
依頼するほう、受けるほう、お仕事ではどちらが上とか下とかなく、対等な立場だと考えています。私も受ける方はもちろん、お仕事をお願いする立場に立つこともあるので、他山の石としてわが身を振り返り、気を付けなくてはと思っています。

私が2017年に原稿持ち込みしたディスカヴァーの編集者さんは、2011年に企画を持ち込んだ際担当してくださった方です。どこの馬の骨ともわからない私に対し、企画検討から会議、最終的にボツになるまで丁寧に対応してくださったのでした。今回お世話になれてよかったし、ご恩返しができたと思います。ブロガーにコンタクトをとる編集者のみなさん、世の中何がどうつながるかわかりませんよ。あと、自分の誤字誤用満載のブログを棚に上げてなんですが、「拝見させていただきました」はがっかりするのでやめよう。

自分のポリシーを伝える

上の「条件を確認する」にもつながるのですが、最初は「あの雑誌に載せてもらえる!」と嬉しくなって、不本意なことでも多少我慢しないといけないと思ってしまうかもしれませんが、気になることは全部伝えておいた方がよいです。

無理かな、と思っても、案外柔軟に対応してもらえるんじゃないかと思います。無理だったら、しかたない。妥協するか、断るか、そこで自分で決められる。

確認しないままずるずると進めて、自分の不本意な形に仕上がると、めっちゃ後悔するし担当者さんを恨んでしまいそうになりますが、まあ、言わないことには伝わらないので、自分の責任。

以上、初春からとばしてしまいましたが、引き続き、私もこのブログで失敗もしつつ、やりたいことをやり続けたいと思います。こんな私ですが、どうぞよろしくお願いいたします。

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