旅の指さし会話帳〈11〉ベトナム―ここ以外のどこかへ! 池田 浩明
ベトナム語の辞書は、お手頃価格のものは例文が少なく(もしくはなく)、使い勝手がよくない割りになかなかのお値段。
悩んでいたところ、この本に出会い、ものすごく役立つことにびっくり。
旅行などでさしせまった必要がある場合は、この本だけで十分事足ります。私はベトナムの女の子との会話に使っています。学習用というよりは、会話の補助用。ベトナム語と日本語が書かれた指差して使うシステム。単語の羅列でも意味は通じると思いますが、ここはやはり、文法を多少は理解して、文法どおりに指差していったほうがお互いのため。
何よりも便利なのは、巻末の日→越・越→日の単語索引。
日常生活レベルの話なら、分厚くて高価な辞書を買わずとも、とりあえずはこれくらいで十分用を成します。もっと深く学んで行こうと思えば、それなりの辞書を買ったほうがいいんでしょうけれど。
Shiraさんが中国語を学び始めたころの記事を参考に、最初はとにかく、発音重視で勉強しています。彼女のほうは、どんどん難しそうなことを教えたそうだけれど、声調の違いや、日本人には違いがわかりにくい母音の発音をしつこくしつこく聞いて教えてもらっています。ベトナム語は、発音に変な癖をつけると、後から直すのが大変そうなので(まあそれはどの言語でも同じですが)。
東外大モジュールの音声をプレーヤーに落として、ステップごとにフォルダに分け、一つのフォルダごとにエンドレスにリピートして、通勤中に聞いています。
同じ音声教材を繰り返し繰り返し飽きるほど聞き、意味はあいまいでも、自分でも発音できるまで続けています。そうやって聞き倒した単語が意味と結びつくと、記憶の定着がいいんですね。やはりリスニングと音読は大切だと思います。100回聞く。100辺唱える。地道ですが王道でしょう。
辞書よりも。
