標題は東方書店の「北京だより」より。
中国で最もポピュラーな中国語辞典である『現代漢語詞典』に109種、コンパクトな漢字の字引き『新華字典』に104種の海賊版が、それぞれ発見されたというのだ。
出版元の商務印書館によれば、これは1996年に同社が「版権」を確立して以来の被害数。つまり、たかだか8年ほどの間に、発見されただけでも各100種を超える違法コピーが出まわった――ということになる。
すごいなあ。
住んでいた頃は手軽なこともあって、道端の露店で小説を買ったりすることもあったけれど、あのなかにも盗版がたくさんあったのかも…
「海賊版は買わない」という利用者たちの意識改革、とあるけれど、そもそもどれが正規版なのかすらわからないのが中国の現状なのではないかしら。
小説などの場合、ネットで読めてしまうというのもあるし。あれはどうなるんだろう…
同サイトの上海だよりの方のランキングにあった池莉の新作(エッセイ)『熬至滴水成珠』が気になります。
これもタイトルで検索したら結構読めてしまうのよねえ…書籍が手に入りにくい(しかもびんぼうな)海外の読者にはありがたい限りなんですが。
今日の言葉
花崗岩脳袋 いしあたま・頑固者
中国語では「石」は花崗岩に限定されているのがなんだか可笑しい。
コメント
海賊版が100種類以上というのは、すごい話ですね。今朝のNHKのニュースで、上海の「にせもの市場」が、当局によって閉鎖されたと言ってましたから、本や映画の違法コピーも、これからもっと取締りが厳しくなるかもしれませんね。本や映画についても、アップルのiTMSみたいな仕組みを作って、インターネットを通して、安く手軽に見られるようにすれば、厳しく取り締まらなくても、違法コピーは減るんじゃないかと思うんですが、なかなか普及しそうにないですね。業界関係者の生活がかかっているから、難しいんでしょうか。たしかに、出版社や本屋がつぶれるのは困るけど・・。
私が住んでいた頃でもVCDの海賊版の大きな店が取り締まりにあい閉鎖しましたが、すぐに違う場所で復活しました。規模は違ってもこういうことは毎日のように各地で起こってるんじゃないでしょうか。上海のもすでに再開場所が決まっているようですし、本当にいたちごっこですね…
消費者としての私自身も、恥ずかしながら、安さという誘惑に負けない自信はありません…