年末年始のお休みに、カリンバ演奏動画を見て俄然興味を持ち、お正月明けにカリンバを買いました。
アフリカの楽器ですが中国で大量生産されているようで、安いものは2000~3000円で買えます。
楽器カリンバ
ピアノ鍵盤ではドレミファソラシドが左から右に順に並んでいますが、カリンバでは、中心の低音ドから続くキーが左右に交互に配置されています。右は「ド・ミ・ソ・シ・レ・ファ…」、左は「レ・ファ・ラ・ド・ミ・ソ…」と、全部で17音並んでいます。黒鍵にあたるものはないので、基本はこの17音で弾ける曲を演奏することになります。
衝動買いでしたが、子どもの頃ピアノを習っていたおかげで、すぐに弾けました。
カリンバを買うと曲集がついてくるのですが、数字が振ってあるだけなので、これだけ見て簡単に弾けるというわけではなさそうです。
私はもっぱら、耳コピというか、知っているメロディーラインを適当にあてはめて弾いてますが、それでもじゅうぶん楽しいです。ハンドオルゴールと呼ばれるのも納得の、癒しの音色です。
無心になれる
在宅勤務が長くなると、外出の機会も減り、家にいる時間をだらだらと過ごすことが多くなりました。
そうすると、考えなくてもいいことを考えすぎたりして頭の中がモヤモヤしてきて、体だけでなく心にもよくないのです。
指先を使って無心になれることをしよう!と思い、それまではストレス解消の代名詞だった編み物を再開したのですが、たまたま出会ったこのカリンバも、かなりよいストレス解消アイテムになっています。
ピアノとはまた違った鍵盤配置も、脳トレになってとてもよいです。
スマートアシストつきのカリンバ
そんなわけで、カリンバをじょうずに演奏する方の動画をあさっていたら、カリンバにガジェットを装着することで、音ゲー的に遊べる「KalimbaGo」というアイテムを発見しました。
画面つきの装置をカリンバの金属部に装着し、画面から好きな曲を選んでプレイ開始すると、上からポチポチ玉が落ちてきます。それに合わせてカリンバのスティックを弾けば、楽譜を見なくても曲が演奏できてしまうというものです。
昭和のゲームっぽさもいいですし、楽譜を見ながらカリンバのキーの配置に変換する必要なく、いろんな曲が弾けるのは魅力です。アプリを使って自分の好きな曲を追加することもできます。
2020年にKickstarterで支援を募り、63~70USDでKalimbaGoがひとつリワードとして受け取れました。
最近では日本代理店があらためてマクアケで支援を募っていましたが、こちらは早割で16000円前後。
一般販売予定価格は19800円ということで、結構お高め。
Kickstarterではカリンバ本体は付属せず、KalimbaGoスマートアシスタントのみのリワードがあったので、アシスタントのみの購入でもいいなあと思いながら公式サイトを覗いてみると、なんとアメリカAmazonでセールを実施していることを発見してしまいました。
公式サイトでは20%のセール中で、125カナダドルが99カナダドルに値下げされてますが、アメリカアマゾンでは、99USDが48.30USDに値下げ中。日本までの送料は$13.42で、合計$61.72。7900円くらい。
安いのでとびつきました。
でも、クラウドファンディングで初期の段階から支援していた人にとっては、こんなにすぐに値下げされたらたまりませんよね…。
カリンバGo届きました!楽しい!
届きました!
デフォルトで入っていたテレサ・テンの『時の流れに身をまかせ』。
届いた直後、電池を入れてすぐに試してみましたが、想像以上に音ゲーでした。
届いて開封してすぐ弾いてみる人(倍速再生)
これはほんとに音ゲーですね。楽しー #カリンバGo pic.twitter.com/FJCaLQbryh— Marie 📗 (@marie__100) May 24, 2022
日本語メニューに変更可
最新のファームウェアにアップデートすると、メニューの日本語化も可能になります。
自分の好きな曲も追加可能
好きな曲を自分のライブラリに追加することもできます。
さっそく作ってみました。
カリンバ買って以来、ずっと練習している曲です。
しばらく楽しめそうです。
カリンバGoの残念なところ
カリンバGoは、ユーザーが試行錯誤して使っていくタイプのガジェットです。
変わったガジェットを個人輸入して、ああでもないこうでもないと悩みながら使っている私にとってはちっとも残念なことではないのですが、一般的には、「思ってたのと違った」となりがちな製品かなと思います。
ひとあじ変わったアイデア商品を楽しむという感覚で使うのがよさそうです。
電池ふたがねじ止め
単4電池2個で動くのですが、電池のフタがねじ止めでめんどいです。
ネットとつないでデータをダウンロードしたりすると、あっという間に電池がなくなります。
大容量の充電池を使わなければ。
(サポートに聞いてみたところ、wi-fiへの接続は、接続が必要なメニューを選択したときのみなので、そこまで電池を食わないだろうとのことでした。)
カリンバ本体に干渉しがち
スマートアシスタントは同梱のカリンバだけでなく、17キーの一般的なカリンバで使うことができます。
(これってすごいアイデアだなと思います。開発者はコロナ禍でステイホームしている間にこの製品のアイデアを思い付いたそうです。)
ただし、取り付け方によっては、カリンバの音の響きにスマートアシスタントが干渉してしまいます。取説にも、「干渉したらアシスタントをスライドさせて微調整してね」とあります。
単純な作りでエラーも多い
端末はすごくシンプルな作りです。
数日使っただけですが、エラーもたまに起こります。
完全な商品不良というわけではなく、「またエラーになっちゃった」というようなことがちょくちょくあります。
やれやれ困ったやつだなあと思いながらつきあっています。
今回私はこの製品を約8000円で購入しました。アメリカからの送料が1700円、カリンバ本体を3000円とすると、スマートアシスタント本体の価格は3000円強。そう考えると、まあこんなもんかな、と許容範囲ですが、代理店を通しての日本国内一般販売価格が19800円と聞くと、ちょっと「うーん…」と思います。
代理店のフォローアップがすごくよければいいんですけどね。日本向けのコンテンツがたくさん使えるようになるとか…。でもちょっと難しそうですよね。
けっこう難しい
そんなわけで、細かいところに改善希望はあるものの、わたし個人的には大満足のお買い物でした。
自分で適当に音を合わせて弾くのはすぐにできたのですが、知らない曲をタブを見ながら練習するのはけっこう大変です。
いずれは難しい曲も弾けるようになるといいなあ。
ふつうのカリンバも楽しいのでぜひ!
ピアノやギターほど音が響かないのもマンション住みにはうれしい楽器です。