韓国語テキスト・辞書の使用感を紹介します



やっと中級レベルの入口に達した私がテキストをおすすめするなんておこがましいのですが、近くの図書館の語学書コーナーがやたら充実しているせいで、ひととおり(かなりたくさん)のテキストに目を通せているので、お役に立てばと思い、並べてみました。

あくまで私の意見は参考にとどめていただいて、あとはじっくり本屋さんで見比べてみてください。

文法書・入門書

文字と発音は独学するうえで最初の壁になりましたが、この教材で乗り越えました。
ハングルのルールを99のパターンにわけた独特なテーマの一冊です。

会話もないしテキストとしては面白みに欠けますが、発音のルールが丁寧にまとめてあり、最初にこの本で勉強したことで後から迷うことが少なく、すんなりステップアップできました。
多分どの外国語の学習でも共通だとは思いますが、カタカナ表記のあるテキストを使うと最初は楽ですが、あとで必ずつまずくことになります。
面倒でもカタカナルビのない入門書を使った方が後で困りません。
そのためにもこの本で発音のルールを頭に入れておき、その他のテキストと併用すると効果的に学習できると思います。

例文→新出単語→詳しい文法解説→練習問題、という一連の流れがとても快適でした。
新しい単語は次から次に出てくるし、活用も説いた問題以外の単語に応用できないありさまでしたが、初級で覚えるべき文法の全体像、というか、大まかな雰囲気をつかんだ一冊でした。

例文はそれほど面白みはありませんが、会話調です。
例文の隣に日本語訳があるので、韓国語部分を隠して韓訳をするのに大変都合がいいつくりになっています。
発音表記がありませんが、解説の中にカタカナルビがふってあるので不明な点はとりあえずそこで解消できます。
CDもついていて例文のほかに聞き取り問題も入っています。速度は普通。

上の「文法と練習問題」の補助問題集として使えばよい復習教材になると思います。部分的に使ってみましたが、ドリル形式で1課の問題量が結構多いので、検定対策に腕試しのテストとして向いていそうです。

他の教材の硬い音声と比べると、この教材のCDはとても自然な会話口調で聞きやすいです。テキストの例文は韓国の大学での留学生の生活が舞台で、会話のテーマがやや偏っているため、好き嫌いがあるかもしれません。頁の構成についても相性の良し悪しがわかれると思います。著者はラジオ講座も担当されている先生なので、講座内容と相性がいい人ならばすんなりなじめるテキストでしょう。

(私が使ったのは旧版のほうですが、ぱらぱら見る限り同じ構成のようです。CDについては未確認)
構成は「あいさつと最重要表現」「重要用言」「表現意図」の三段階に別れています。

例文は、左ページに韓国語、右ページに日本語に分けられていて、作文練習にも便利です。また、「カタカナルビがない方がいい」と先に述べましたが、このテキストは重要表現編までは、例文に発音記号とカタカナ表記が併記されています。ただハングルの下に発音記号その下にカタカナがあるので、視覚的にカタカナルビが目立たないので使いやすい。カタカナルビがどうしても欲しいと思われる初心者にはおすすめの一冊です。ちなみに、最後の表現意図編にはカタカナ表記が省かれています。にくい演出です。

前に出てきた単語や構文が繰り返し使われるので、いい復習になります。索引も(少しややこしい分類になっていますが)日本語韓国語の両方から引けるようになっています。語尾の索引は他のテキストには見られないもので、とても便利です。
CDもついています。この音声のスピードが超スロー。いいのか悪いのかわかりませんが、始めたばかりの頃の書き取りの練習にはちょうどよかったです。ただ、このスピードに馴れてしまうと普通の会話のスピードにはとてもついていけません。

長過ぎない本文、複数の例を挙げての詳しい解説(日本語)、そしてひとつの構文をこれでもか、これでもか、と試させる練習問題。問題では過去に出た新出単語もうまくちりばめられているので、いい復習にもなります。この練習問題の解答はついていないのですが、テキストに付属のCDを聞き取ることで正解がわかります。初心者にはこの方法での学習は難しいかもしれないので、初級のテキストを終えた後での基礎固めの文法書として使うのがいいかもしれません。CDの音声のスピードがかなり速く、ヒアリングを鍛えるにも最適です。続きの初級2と中級1を韓国に旅行した友人に買ってきてもらい、引き続きやっていますが、手応えがあるいい教材だと思います。

韓国の出版物なので日本の普通の書店では手に入りませんが、専門書店やリンク先のショップなどから通販可能です。初級1,2、中級1,2、上級1,2と分かれており、それぞれ4~5枚のCDがついています。

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