『すごい手抜き』 佐々木 正悟 を読みました



おもしろいタイトルに惹かれました。

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小さい子たちとの生活は、いかに手を抜くか、が勝負でした。
どこでも手抜きをすればいいというわけではなく、手を抜いても差支えないポイントを見極めることが重要で、ジブン時間を確保するために知恵を絞りました。

出産後、フリーランスの仕事や出来高によって収入の変わる業務に携わったときは、手を抜けるところを見極めて効率を上げていくことで、時給換算した場合の報酬を上げることができました。工夫がすぐに数字に反映されるのがとてもおもしろかった。

そういった環境で仕事をすることが多かったので、作業効率の最大化はつねに私のメインテーマだったわけですが、現在の職場ではそうした工夫が却って自分の足を引っ張ることに気がつきました。

考えた末、今の職場では業務においてアクセルをふかすことはほとんどなく、ゆるゆるとしたスピードで走行しています。時々、もっとペダルを踏みこんでスピードを上げることもできるのに、とジリジリすることもありますが、その余裕を別の場所に活かすことで、職場の雰囲気をいい方にもっていけていると思います。

そのぶん、家での内職を含むいろいろな作業で、効率を最大限アップさせること、完璧さを追求するようにしました。
職場では、そのぶん、完璧より最適をめざす。

育児においても、仕事においても、力を出し惜しむのは悪とみなされがちですが、短距離を走るスピードで長距離を走りきることはできません。

小さな子を育てるときに散々悩まされた「手抜きをしたことへの罪悪感」は、第三者の勝手な押し付けであることも多いですが、自分自身の中から出てくる気持ちでもあります。

妻であり母である自分が、自分の時間を確保するために家事に手を抜くことは、全然悪いことじゃない。完璧に見えるあの人と自分を比べても仕方ない。

手を抜いてもいいことにはしっかり手を抜くことで、自分を機嫌よくさせていられるなら、それは手抜きではなく必要な業務削減なのです。

…などと、これまで完璧主義にとらわれすぎの自分をなだめるためにずっと考えていたことがすっきりまとまっている、とてもよい本でした。

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