子連れ北京3日目(1) いよいよ万里の長城・慕田峪へ!



翌朝。私は5時半起床で、身支度を整えたり、本日の予定を確認したり。

中国でテレビに夢中

そろそろ子供を起こそうかと、テレビをつけるとドラえもんが放映中。少し音量を大きくすると、むくりむくりと子供たちが起きてきました。ことばの壁を越える驚異のパワー、すごいぞドラえもん!ありがとうドラえもん!

しかし中国のスーパーヒーロー、喜羊羊も負けてはおりません。
(ちょうどオリンピックシーズンだからか、↓このシリーズをずっと放映していました)

何の予備知識もない状態でしたが、子供たち、前日の時点で既に「しーやんやん」のとりこになっております。スーパーのお菓子売り場で、道端のオモチャの出店で、「あ!しーやんやん!」と立ち止まります。
テレビをつければどこかで「しーやんやん」を放映しているので、子供たち延々と喜羊羊ばかり見ております。

この朝も、子供たちを喜羊羊から無理やりひきはがし、支度をさせて朝食に向かいました。

ここでちょいとショックなことが。
ロビーに面した明るい(そしておそらくは味もよくバラエティも豊かな)レストランで朝食チケットを見せると、あっさり入場を拒否され別の会場に行くよう言われます。ロビーの脇を入り、古びた細い廊下を奥へ奥へと進まされ、うすぐらーいB会場にたどり着いたのでありました。

私の予約した無料朝食つきプランは「お金がない人の方」扱いだった模様…。
この種の「差別」、出張でちょくちょく来てた頃はよくあったけど(そしてたいてい「いい方」で食べられたのだけど)、いまだにこういうシステムなんですねー。複雑な気分…。

まあ、子供はあれこれ試して楽しんでたくさん食べていたので、よしとしましょう…。

車で万里の長城へ

朝9時にロビーに運転手さんのお迎え。お昼ごはんのパンとジュース(凍らせた!)、雨降りのためにカッパやら万一のために服の着替えやらどっさり荷物を抱えて(電車だとこうはいかない)、車に乗り込みます。

運転手さんは寡黙な人で、運転もとても慎重。安心して乗っていられました。
一時間半ほどで慕田峪に到着。通過した怀柔区の街は、思っていたよりずっとひらけていて、道もきれいでした。

常にたくさんの観光客で混雑している八达岭と比べて、比較的すいており、緑にあふれる美しい長城ということで、今回選んだ慕田峪。


大きな地図で見る

駐車場を見る限り、ほとんどが海外のツアー客のようです。入口までのお土産屋さんが並ぶ石畳の道も、混んでいなくて歩きやすいです。

登る前に、駐車場近くのトイレに行きました。紙はなかったけどとってもきれい。

慕田峪

入口でチケットと、ケーブルカーの片道券を買い、乗り場まで歩きます。

眼下に栗の木がたくさん見えました。高所恐怖症の私は写真を撮る余裕がなかったため、子供撮影による写真をご紹介いたしましょう。

雨は降っていませんが、霧がすごいです。遠景がかすんで見えないのは残念ですが、気温も高くなく涼しい山風が吹き渡っており、歩くにはちょうどいい気候かもしれません。

八达岭などでは、片側にしかついていない射撃孔が、この慕田峪には両側についているとのこと。突破して攻め込む敵の背中を撃ったのでしょうか。

人が少なく歩きやすいです。ケーブルカーからスライダー乗り場までの道は傾斜が少なく平坦なところがほとんどなので、八達嶺よりも子供向きかもしれません。(リフト降り口から右に進むと結構な坂道でしたが)

30~40分くらい歩いたでしょうか。雨がパラパラと降ったので子供たちは雨合羽のてるてる坊主になりましたが、ほどなく止みました。スライダー乗り場の少し手前で休憩をとります。

山道へと続くわき道の階段で、味多美のパンを3人でかじっていると、韓国の高校生くらいの一団が脇を通って行きました。
女の子たちが私たちを見ながらきゃぴきゃぴ「マシッケッター、マシッケッター!(おいしそう!)」と言って前を歩くのがあまりにも続くので、ついに噴き出し、「マシッソ!(おいしいよ!)」と答えると、いやーん意味通じちゃったーと恥ずかしそうに身をよじっていました。子供たちも「アンニョン」だの「イルミモエヨ」だの、知っている限りの韓国語を投げかけ、笑いあいながら楽しい気分になったのでした。

スライダーで滑り降りる!

食べ終え、スライダー乗り場に到着。チケットを買ったものの、すごい行列です。どうやら小雨が降り、滑り台が濡れて危険なので、安全に滑れることが確実になるまで出発がストップしている模様。スタッフのお兄さんたちが、滑り台の水気を取るため、橇の前に毛布を置いた状態で超高速で滑り降りては戻ってきます。

20分ほど待って、ようやく出発。ところが、自分たちの番が近づいてきてようやく気づきました。130cm以下の子供は大人と同乗しなければならないと書いてあります。上の子も130cm未満です。
今さらどうしようーと悩みましたが、待っている間にちょっと話をした西洋のおねえさん(若き日のグロリア・エステファン風)に、娘と一緒に滑ってもらえないかお願いしてみました。快く引き受けてもらい、我が子もきれいなお姉さんと一緒に滑れるときいて大喜び。

一人乗りと二人乗りで、乗り物の形状が少し違います。
これが二人乗り用。お尻を乗せる部分が大きめ。レバーを引くとブレーキ、前方に押すとアクセルです。

きゃー!めちゃめちゃ楽しいです、これ。

↓前を行くお姉さんとうちの子。

どのくらい乗ってたでしょうか。3分くらいかな?もっとかな?ずっと叫びっぱなしで(喜びのおたけび)、後から子供に「おかあさんがいちばんうるさかった」と言われましたよorz

滑り降りた後で子供は、一緒に滑ってくれたお姉さん、パティに一生懸命英語で自己紹介をしておりました。後ろからいっぱい写真を撮ったので(結果的にイマイチなのばっかりだったけれど)送ってあげる約束をして、メールアドレス交換をして別れました。

ジェットコースターが苦手な私ですが、これは平気でした。ブレーキもよく効くし、要所要所に監視員もいて危険な感じはありませんでした。
時間が許せば、ぜひぜひ乗ってみてください!

今回の旅行で、子供が一番楽しかったのは、このスライダーだそうです。私もかな。

さて、もう一度入口付近のトイレに行って、車に乗り、北京市内に戻ります。

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慕田峪までの車一日チャーター 910元(オンライン決済)
慕田峪入場券 大人45元 子供25元
ケーブルカー片道 大人60元 子供30元
スライダー片道 大人60元 子供50元(だったと思う、30元かも) 
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【3日目・現在の残金】1060元+19000円
一気に減りましたよ…(p・Д・;)

>3日目(2)に続く

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