自分のリミッターをはずすため、不安要素を取り除く



ツイッターのタイムラインに最近よく流れてくる「複業」というワード。

複業で収入アップできる人は「2つの時間感覚」を意識している

ブロガーさんは複業の形態になっている方、多いでしょうね。

今年初めのKindle書籍出版を機に、私も個人事業の開業届と青色申告承認申請書を税務署に届け出ました。
それまでも地道に複業していましたが、お勤め仕事と事業の二足の草鞋となりました。

その時点では、紙書籍化の話もまったくなかったので、自分でも(こんなこと、青色申告の届出まで、ほんとうにやる必要があるのか?)という迷いがありましたが、どうせやるならいつでもアクセルを踏み込めるようにしておこうと、行動に移しました。

捕らぬ狸の皮算用になるかもしれませんが、万一紙書籍化できたときのために、最善をつくしておきたかったのです。
届を出したおかげで迷いがなくなり、営業にも力が入ることになったのも、幸運をつかむ要因となったのではないかと思います。

複業をさまたげる不安

複業については、サラリーマン、それもある程度の年収がある層をターゲットにした記事が多くみられます。

サラリーマンが複業をするのに、「属する企業が副業を認めるかどうか」という問題が取りざたされていますが、たとえ企業が二足の草鞋を履くことを認めたとしても、複業についての漠然とした不安感が、はじめの一歩を出すときの足かせになるのではないかと考えます。

そしてサラリーマンだけでなく、主婦の複業にもいろいろな制約があります。本来は優遇措置であるはずのいろいろなことが、わからなさすぎて自由にチャレンジすることへの制約になってしまうのです。
私はこれに長く悩まされてきたので、主婦の複業について必要な情報がもっと出るようになればいいと思っています。

主婦の羽ばたきをさまたげるもの

所得税法上・社会保険の制度上で扶養に入っている妻の場合、「働きすぎて損をする」とか「働きすぎたことで余計な手続きが必要になり夫に迷惑がかかる」という心配があります。(「引越しのたびに出たり入ったり手続きが面倒だからもう扶養を抜けてくれるな」と夫に言われてショックを受けたことがあります)

所得税の面では、扶養者の方の控除が段階的になくなっていくだけなのでまだいいのですが、社会保険の方は厄介です。

いつも「扶養」とひとことでくくられますが、このふたつはそれぞれ別に考えなければなりません。
また社会保険組合によって計算方法も違いますし、被扶養者の加入要件もまちまちです。万一社会保険の被扶養者に該当する条件を満たしていないことが分かれば、条件を外れた時点にさかのぼって保険料を払わされる可能性もあるのがこわいところです。

最近では制度が変わり、勤務時間が短くても社会保険に入れるようになりました。そのうち対象が大企業から中小企業へと拡がります。

保険料の自己負担額は大きくて、少ない給料の中から払っていると損をした気になるかもしれませんが、何か別にやりたいことがあれば、積極的に自分の勤め先の社保に入れてもらうのがよいです。
複業が軌道に乗ってきたら、「保険料を半分自己負担しなければならない」ではなく、「会社が半分払ってくれる、ありがたい!」という感覚に変わります。

配偶者がもしこういった問題に悩んでいたら、一緒に考え、解決の糸口を見つけてほしいなと思います。

サラリーマンの挑戦をさまたげるもの

副業OKの会社に勤めていて、扶養被扶養の問題がないとしても、給料以外の収入を得ることには不安があります。これは男女関わらず、誰にも共通する心配の種です。これまでやったことのない確定申告をしなければいけない。間違ったら怒られて余計に税を払わされる。

フリーランスであれば、当たり前の事務作業ですが、お勤め仕事しか経験していないと、「確定申告をしなければならない」というプレッシャーはかなり大きいと思われます。

わからないことへの不安は、行動力にブレーキをかけます。

どこかで耳にした「20万円以内なら申告不要」という話に影響されて、それ以上の報酬を得られる可能性があっても、あえて20万円以内でおさえてしまうなど、意識しなくても自分の可能性に制限をかけてしまったことがある人も少なくないのではないでしょうか。

経験は財産

パート、派遣社員、契約社員、フリーランス、結婚を機に正社員だった仕事を辞めて以来、私は転勤族の妻として、行く先々で仕事探しに奮闘してきました。

フリーの時には白色申告をしたり、パート+フリーの仕事請負と重複したときにどうすればいいのか、など、税についての勉強をせざるを得ない機会も多かったです。

いろんなかたちで仕事をしてきたおかげで智恵がつきました。
そうして、今回Kindle書籍の出版から、紙書籍出版に至るまでの道をフルスロットルで走りきるための準備を、事前にしっかりすることができました。

ぼたもちを受け取る器を大きくする

収入のことは、フタを開けてみなければわかりません。
Kindle本を出した時点では、どうなるか見当もつきませんでしたが、「紙書籍化へつながる可能性はある(あってほしい)」とは思っていました。

その時のために、棚から落ちてきたぼたもちをしっかり受け止められる、ザルでもハコでもなんでもいいのですが、大きな器を用意してしっかり胸の前に抱えておこう!と決めました。

まかり間違って大きな大きなぼたもちが目の前に落ちてきたときにも、未来への不安のせいで、差し出した手を引っ込めたりしないように。

進む先に不安があると、全速力で走れません。
不安な要素や障害となるものをできるだけ取り除いておくことをおすすめします。

帳簿をつけることは義務

2014年から、白色申告でも記帳と資料の保管が義務付けられました。

「そんなに稼いでないから」と言って、申告はもちろん記帳もしていない人がときどきいるのですが、こういうこともあるので記帳だけはしておいた方がいいと思います。身近な所で同様のことがあり、払わなければならない税金の額を聞いて震えました。

赤字の同人作家さんが脱税者とならないために最低限やっておきたい2つのこと(赤字事業の記帳義務)

それから、給与所得者の「20万以下の所得なら申告不要」という話についても、条件があるので、その条件に当てはまらない場合は申告が必要です。また住民税には少額不追求はないので、そちらも注意が必要です。

扶養範囲内で働いている場合も、この話は鵜呑みにしない方がよいです。所得税の方よりもまず、扶養者の健保組合に被扶養者の加入要件を確認しましょう。

いろいろ考えて不安になるよりは、とりあえず帳簿だけでも作っておくのがよいです。
帳簿をつける練習、レシートを残したりメモをつけたり帳簿入力するのがクセになると、収入の金額だけでなく、収入から経費を引いた所得の額が見えてくるので、副収入を得ることへの不安が小さくなります(あれ、すごい稼いでいるかと思ってたら、経費もかかってるから儲けはそんなになかった、的な)。

青色申告承認申請書を出すといいことがある

青色申告承認申請書を出すと、私の住むところでは、年4回、税理士さんから丁寧な記帳指導を受けることができます。
税務署経由で申し込みます。無料です。

私、このことを全く知らなかったのですが、「最近のネットを使ったビジネスに詳しい税理士さん」とリクエストをつけて申し込んだところ、大変よい方に担当してもらえることになりました。

しかも、「記帳指導では、いったい何から教えたらいいのかわからなさすぎて頭を抱えてしまう」案件も多いそうで、毎回帳簿をつけて、問題点を箇条書き(!)にして持っていくととても喜んでくださるのも嬉しい。学生時代には国語以外では縁のなかった優等生気分を味わえます。

丁寧にいろんな質問に答えてくださるので、これまで不安だった多くのことが解決できました。
はじめての青色申告、がんばります。

ちなみに、帳簿はクラウド会計サービスを使って記帳しています。
月15件まで無料のMFクラウド。

最初は無料で使っていましたが、途中から料金を払って有料会員になりました。
家事按分などを登録しておくと自動でやってくれるのがとても便利です。

freeeは以前の職場で使っていたのでなじんでいたのですが、最初の「月15件までなら無料で使える」というMFクラウドの魅力に負けました。
どちらも使いやすいので、使い比べてお好みの方を使うとよいと思います。

自分のリミッターを外すために不安材料を消す

オフ会などでそういう話になると、大部分の人の腰が引け気味になるのを感じます。くだんの「20万円以内なら」という話もだいたい出ます。
「まあそこまで望んでないし」みたいな、クールなスタンス。

夢や野心を語り合うのはいいけれど、現実的な問題に対処可能にしておくことが、自分のリミッターを外すための一番の条件だよ、と思います。

Kindle書籍を1冊出しただけなのに、税務署に開業届出しに行って、せっせと経費を書き留めて、帳簿をつけて。
ちょっとバカみたいですけど、そうやって心配なことを消していって、大きな大きな網を広げて「さあ来るなら来い!」と構えていたからこそ、捕まえることができた幸運なんだと思っています。

「稼いでないから(申告も記帳もしない)」というひとには、「もったいない!好きでやってることから収入が生まれるのに、もっとちゃんと育てたらいいのに!」という気持ちになります。大きなお世話なんですけど。

自分のリミッターをはずすために必要なのは、ある種の覚悟です。
覚悟と言っても、背水の陣を敷く(=会社を辞める)こととは限らない。いろんな方法があります。何かをあきらめる必要はない。
私は今の職場と仕事が大好きなので、お勤め仕事も複業もどちらも楽しんでいく所存です。

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