「ウォーム・ボディーズ」「her/世界でひとつの彼女」AIそしてゾンビに人間が恋する映画二本立て



先週夜更かしして見た映画です。
両方とも、人間じゃない相手との恋愛ばなしだったのは偶然ですが、おもしろかった。

ホアキン・フェニックス主演の「her/世界でひとつの彼女」は、途中から自分の感情とか視点とかをどこに置いたらいいのかわからず混乱し、見ていられなくなって、中断してしまっていたのですが、ようやく最後まで見ることができました。

主人公の恋人であるAIのサマンサは、正しく悩み、混乱し、最終的に「解脱」してしまう。置いて行かれた人間の方は戸惑い悲しみつつも、人間なりの悟りの境地にたどり着いて、美しい景色と隣にいてくれるひとの温かさを味わうのでした。

狂気と正常の境界ってどこにあるんだろうと、見ていて何度もこわくなりました。

昔、お花をまるで人間のように愛してしまう男のひとの話を読んだことがある気がするのですが、それを思い出しました。相手を想う気持ちは皆同じで理解できるんだけど、その愛の対象が何か知ってしまうと、ガラッと印象が変わってしまう。この映画の場合は、もう一回転して元に戻ってくるわけですが。

あと、近未来設定のこの映画のロケ地が上海らしいことに気づいてしまい、背景ばかりが気になって肝心のストーリーが頭に入ってこなくなりました。もう一度見たいような、見たくないような。

もうひとつがこれです。
「マッドマックス 怒りのデスロード」のニコラス・ホルト主演。ゾンビ映画です!

これすっごくよくて、今DVDが千円以下で売ってることに気づいてしまい、ポチろうとする右手とそれをとどめる左手が闘っております。

人間の脳みそを食べちゃうゾンビが、なぜか人間の女の子に恋をして、ほかのゾンビたちから彼女を守る、という、まとめちゃうとえらくお花畑な話の展開なのであります。

話の細部も、ツッコミどころ満載なので、そういうところが気になる人には、ダメなタイプの映画かもしれません。

彼女の名前がジュリー、ゾンビくんの名前が「R…」ということから、「ロミオとジュリエット」を連想してしまい、悲しい終わり方なら見るのをやめようかと思いながらおそるおそる見続けましたが、大丈夫でした。

全体的におバカな感じが漂っていますが、登場人物がみんな可愛らしく、マルコビッチは相変わらず何もかもを持ってってしまう強烈な存在感で、とっても好きな映画でした。

ニコラス・ホルトをさらに好きになってしまったので、アウトバーンを見に行ってしまおうかと思っています。


Collide Official Trailer #1 (2016) – Felicity Jones, Nicholas Hoult Movie HD

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