ドラッカー 365の金言の原書・The Daily Drucker 読み終えました



ドラッカー 365の金言の原書・『The Daily Drucker』を読み終えました!

不変の人気のドラッカー本

「もしドラ」というアニメ装丁の本が爆発的に売れたことがかつてありました。
私は読んだことがないのですが、ドラッカーという人の名前が世の中に浸透したのがこの本のおかげであることは間違いありません。

The Daily Druckerは、Amazonの商品ページを訪問したら2013年に購入していたということがわかりました。例のおまつりで入手したので、購入という言葉は間違っておりますね。

一日1章ずつ読めば、1年間366日(2月29日もある)で全部読み終えられるというコンセプトの本なのですが、最初の数日でわけがわからず嫌になってしまいました。

邦訳も出ているのですが、

全く同じものを(どうも全く同じではなさそうなのですが)読むのもなんだかもったいないので、違う本をざっと読んでドラッカーさんのおっしゃる主旨をつかもうと思いました。そして読んだのがこれ。この手の本は苦手なのですが、おもしろく読みました。

366章を毎日読んでいく

さて、このThe Daily Druckerはドラッカー氏の友人であるMaciariello氏が再構成した読みものです。

日付がついた366の各章の構成は、「トピック」「ドラッカーの名言」「その解説(引用)」そして「アクション・ポイント」と進みます。そして、このトピックがドラッカーのどの著書から引用されたものかという注釈があります。(この注釈が邦訳にはないとか)

英語は論文調というか硬い印象です。私がいつも読んでいる大衆小説とはだいぶ違います。
語彙も難しめで、辞書を引くことが多く、使われている構文も解釈に悩むものがあります。

読み始めは、教科書を読んでいるようなしんどさがありましたが、日本語でドラッカー本を1冊読んだおかげで、並んでいる単語からだいたいの意味は想像できるようになり、ページが進むごとに少しずつ読みやすく感じるようになりました。

とはいえ小説を読むのとは全然違い、次へ次へ進みたいという気持ちがまったく起こらないので、一日の最初にKindleを開いたらまずドラッカーを1章読まなければいけないというルールを自分に課しました。読みたい小説の続きを読む前に、まずはドラッカーというハードルを跳び越えなければならないのです。

このルールを適用してから2週間くらいは、ドラッカーが大嫌いになりました。

Kindle端末まで嫌いになりそうだったので、仕方ないのでルールを少しゆるくしました。

アクションポイントだけを読む

その日のトピックと名言を読んだ後、本文は飛ばして「アクション・ポイント」だけ読めばいいことにしたのです。

本文は何言ってるかさっぱりわからなくても、アクションポイントで言っていることは不思議とスッと頭に入ってくるので、本文を読む気がない日は、アクションポイントと自分の経験を重ね合わせ、アクションポイントの文章だけでも頭に残すように工夫しました。

自分の経験や思いと重ね合わせると、不思議に印象に残り、好きな言葉が見つかります。
Kindleにたくさんハイライトを付けています。

Ask those ahead of you in age how they went about “re-potting themselves.” What steps should you take now?

Do not continue to do in your new assignment what made you successful in the old one.

アクションポイントが腑に落ちたら、戻って本文を読んでみたりしていました。

こんな感じで、てきとう極まりない読み方ですが、1年以上かかってなんとか読み終えました。

最終章は「情報」がテーマだったこともあり、すんなりと読め、名言も悩まずにじーんと心に響きました。

なんでそんなにこの本に執着したのか自分でもわかりませんが、「366」という目に見える数字があり、それを消していくことにムキになってしまったと思われます。

全体的な感想としては、「とにかくいっぱい頭使って考えてみな!」とドラッカーさんに言われ続ける本でした。怒られてるわけではないので、説教くさく感じることもなく、難しい言い回しに悩むこともありましたが、総じておもしろく読みました。

ドラッカーの著書をたくさん読むほどの熱量はないけれど、全体像をつかみたいという人には、よい本じゃないかと思います。

今回は完全に「ノルマをこなす読書」だったので、途中で途絶えかかったこともありましたが、なんとか(アクションポイントだけでも)読み終えることができて満足です。

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