中検対策・勉強法(3) 複数の辞書を使う・その1



やっているひとには当たり前の内容ですが、多分やってない人もいると思うので、紹介してみます。
このブログでも何度も取り上げている、複数の辞書を使っての学習法です。

・単語集を端から暗記するけど効果が出ない
・対策問題集をたくさんやっているけどなかなか合格できない

こういった悩みを抱えている方には、一度試してほしい方法です。
面倒だとは思いますが、こまめに辞書を引き、その語句の周辺にある関連語句も一緒に目を通していくことが、語感を養ったり語彙を長期記憶に結び付けたりする助けになります。ただ意味を確認して十数秒で終わり、ではもったいないです。

iPhone辞書アプリを活用する

iPhoneアプリには、辞書アプリやオンライン辞書を一括検索できる便利なMyFindという検索補助アプリがあります。
このブログでも何度も紹介していますので、過去記事を参照してみてください。

小学館の中国語辞典アプリをMyFind経由で開けます。
MyFindを使うと、ひとつの語を複数の辞書で調べるのに入力が一回で済むので便利です。検索履歴もMyFind内に残ります。

中日・日中辞典
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物書堂の超級クラウンもMyFindで使えます。

私が使っているオンライン辞書には次のようなものがあり、すべてMyFindを経由して検索が可能です。

北辞郎 http://www.ctrans.org/
日々新しい語が追加更新されています。

weblio日中中日辞典 http://cjjc.weblio.jp/
白水社の中国語辞典が利用できます。例文検索が可能。

沪江日语词典 http://dict.hjenglish.com/
ユーザー登録型の辞書なので、その点が要注意。例文検索が可能。

百度词典 http://dict.baidu.com/
語句の由来・英語の意味・近反义词など、一気に確認できるので便利です。

goo日中・中日辞書 http://dictionary.goo.ne.jp/cj/
デイリーコンサイスを引くことができます。

Bit-ex http://bitex-cn.com/
最近登録してみました。英単語のSVLのように、単語のレベル表示があるのがおもしろいので使っています。

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複数の辞書を引き比べる

さて、この辞書をどのように使うかといいますと。
中検過去問に出てきた語句でやってみます。

如花似玉
小学館中日で引くと、見出し語にはありません。
しかし、最後の「玉」を削除して再検索してみると、「如花似锦」という語句が見つかります。これは「風景や将来性がすばらしい」という意味の成語です。

次に北辞郎。こちらでも見つかりません。
goo中日辞書も、Weblioでも検索結果はゼロ。

百度词典を引くと、みつかりました。百度词典は発音も確認できます。
基本解释に「形容女子姿容出众」と書いてあります。女子にしか使えない表現です。
中検では、上の「如花似锦」と並んで選択肢になる可能性がありますね。風景を描写している文章なら、「如花似锦」が正解になります。

近义词は花容月貌、反义词は面目狰狞です。いずれもワンタップで詳細を確認できるので、せっかくだから目を通しておきましょう。狰狞の読み方などはもしかすると出題されるかもしれません。

「如*似」でGoogle検索すると、今度は「如○似○」の形の表現をたくさん見つけることができます。覚えるのは無理なので、軽く目を通すくらいで。

次は「奋发」を引いてみます。

小学館中日辞典。「発奮する、奮い立つ」とあります。日本語で「奮発する」というと、思い切ってお金を出すという意味がありますが、中国語の「奋发」にその意味はないのでしょうか?
小学館中国語辞書アプリの「見出し検索」を「用例検索」に切り替えてみます。

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「奮い立つ」意味ばかりです。

今度は「奮発する」で用例検索してみます。

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「奋发」を漢字表記につられて、「思い切ってお金を使う」という意味で使ってはいけないことがわかります。さらに、どういう語句を使って中国語で表せばいいかも用例を見ればわかります。

MyFindにもどり、百度词典で「奋发」を再検索します。

近义词は努力、勤奋、昂扬などなどたくさん、反义词は苟安、颓丧など見かけない語が出てきました。

weblioの例文を見てみると、ちょっと硬めの意味合いで使われるのかな、という感じも受けます。

でもって今度は、ひっくり返した「发奋」とどう意味が違うのかなあなどと思いつき、また振出しに戻って調べなおし始めます。百度词典では反义词が「奋发」とは違うラインナップなので、このあたりに違いのポイントが隠されていそうです。

こんな感じで、ひたすら辞書を引いたり、WEB検索でおもしろい用例を見つけてにやにやしたりしています。

中国語の場合、日本人の学習者は漢字に引きずられてしまって、間違ったり複雑に捉えたりしていることがらが多そうなので、最近はそのあたりに注意を向けながら辞書を引いたり用例を調べたりしています。

「検討」と「检讨」の違いであったり、「満足に~できない」という日本語を中国語に直す時に「満足」という漢字がいい訳を出す妨げになるのをどう回避するか、などなど、複数の用例を眺めていると気がつくことがたくさんあります。

準1級以上の対策として、たくさん語彙を覚えないといけないと言われますが、過去問を見ていると単に日中の対訳を1対1で覚えていても対応できない問題が複数出てきています。

中心となるひとつの語句から、芋づる式に複数の語句へイメージを広げる練習を普段からしておくと、一度では覚えられなくても別の場所で何度も再会しながら、少しずつ記憶のラインを太くしていけるのではないかと思います。

次回は、この複数辞書検索をPCのブラウザで行う方法を紹介します!

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