神なるオオカミ 第26章

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【あらすじ】
いよいよ小狼を求めて、オオカミの群れが再び陳陣のパオを取り囲みました。
オオカミ王らしき力強い遠吠えに小狼は必死で答えようとしますが、うまくいかないようです。
小狼を呼ぶメスオオカミの哀切極まる遠吠えが草原に響き渡り、聞く者の涙を誘います。
小狼のヘタな返答に異変を察知したのか、オオカミの群れは沈黙してしまいます。
結局その晩は、狼たちは撤退してしまい、小狼をエサにオオカミたちをおびき寄せて殺そうという包順貴たちの目論みは外れてしまいました。
陳陣はあくる朝、ビリグとウリジーと共に、なぜオオカミが帰ってしまったのかを論じます。

【メモ1】
この章の前後にわたり、陳陣は、小狼をできるだけ飼い続けてオオカミの生態の研究を続けたいという気持ちと、小狼に対してとても残酷な仕打ちをしているのではないかという罪の意識の間で揺れ動いています。読んでいる私も、陳陣と一緒になって、小狼の様子に喜んだり驚いたりすると同時に、もし小狼が草原で自由に暮らしていたらと仮定して後ろめたい気持ちになったりしています。

【メモ2:語句】
牛头不对马嘴:ちぐはぐ、とんちんかんな
嗥h?o:野獣の吠える声
安然无恙:つつがなく無事である
※病を意味する恙がひつじへんなのが興味深いです
自投罗网:自ら落とし穴にかかるようなことをする
马驹子:子馬
※駒といえばNHK連ドラ「はね駒(こんま)」を思い出す昭和な私。そうか、こうま→こんま、なのね。
损招:悪辣な手段
※损に「悪辣」という意味がある
偶尔也能听到大羊?耳朵轰蚊子的?噜噜的声音:ときたま羊が耳を振って蚊を追い払うプルルという音が聞こえる
※情景が浮かんできます、気に入った一文。
轮流:順番に、かわるがわる
※学び始めの頃、この言葉に出会ってすごく驚いたことを思い出しました。(どういうふうに驚いたかと言うのは、うまく簡潔に説明できないのですが、漢字の使い方に「そうきたか!」的な…)
以防万一:万一に備えて
※しょっちゅう以防万一なお願いを取引先にしていました…
炯炯jiong3jiong3:きらきらした
※日本語の読み「けいけい」とあまりにも違う。
力透山背:
※力透纸背(筆力が雄勁であることのたとえ)のもじりでしょうか。山をも貫いてしまいそうな眼光。
回合:わたりあう
痛心疾首:ひどく悲しみ恨む
??绊绊:よちよち、よろよろ歩くさま(言葉が引っかかり引っ掛かりするさまも)
抓耳挠腮:ひどく焦るさま/嬉しくてたまらないさま

【感想】
ここまで読んできて思うのは、毎章毎章山場があって、どきどきしたり心が動いたりさせてくれるこの小説って本当にすごいな!ということにつきます。戦いのシーンはもちろんですが、今回のように「何か起きそう、でも大事件は起こらず」という章でも、心に残る場面がたくさんあるし、陳陣の言葉にいろいろ考えさせられます。
そして章を読み終えたら、次の章へのページを捲らずにいられないのも、またすごい。

いよいよゴールが見えてきました、お次のaripさんには先を越されてしまいましたが、担当あと1回になりました。どんなラストが待っているのか、楽しみです。

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