オオカミ17章



《狼图腾》17章です。
実は12章くらいから進んでいなかったので、邦訳を読み、みなさんのブログをふむふむと拝読し、それから17章を原書で読み始めました。
17章は、馬に乗ったウリジーと包順貴、張継原、3人の会話中心となっています。ウリジーに代わって牧場長を務めることになる包順貴に、ウリジーが草原の生態系バランスの大切さ「草原ロジック」について懸命に説きますが、やはりオオカミ狩りと畑の開墾をする方針は変えない様子。美しい草原に危機が迫っているようです…
とりあえず頭から気になる単語を拾っていき、今回は、電子辞書(wordtank G90)のワイルドカード検索を利用して、後方一致検索で語彙増強を図ることにしました。
下?:命令を下部に通達する
(?+?)
布?:広く一般に通達する
传?:伝達する
电?:電報で通達する
上?:上層に反映させる
特?:特に通告する
※通?は、「通達する」という意味もあるようですが、「物事に通じる」という意味あいの方が辞書にはメインで出ていますね。
(?+?)の検索結果をずらっと見ていると、「?」の持つ複数の意味が感覚的に把握できておもしろいです。
1.達する(直?)
2.通達する(转?)
3.表現する(表?)
4.よく通じる(明?・通?)
5.訳音字 など
(记)大过一次
この時代独特の語句なのかと思ったら、検索してみると会社の就業規則のようなものにもありました。

3 、一年内功过相当可抵消,但前功不能抵后过。可相互抵消的功过如下: (1) 大过一次与大功一次 (2) 记过一次与记功一次 (3) 警告一次与表扬一次
4 、表扬三次等于记功一次,记功三次等于大功一次 ,记过三次等于大过一次。

※记过:失策した場合に記録にとどめるだけで処罰を差し控えること(英中:record one’s demerits)
※记功:登记功绩,作为一种奖励
有一个小挎包
小挎包:ショルダーバッグ
細かく指定せずにはいられない中国語の性質から行くと、鞄もさぞかし分類されて名づけられているのだろうな、と(?+包)で検索してみました。
もちろん鞄の名称もたくさんあったのですが、それよりこんな語句の方が気になって、メモしました。
糠包:ごくつぶし
软包:努力しない男・ぐうたら
毛包:がさつ者
坏包:ろくでなし
卷包:洗いざらい持ち逃げする
烂包:しくじる
沾包:巻き添えになる、足を突っ込む
焐着棉袄的老人
焐:熱いものをあてて温める~用热水袋焐手
我心里真是没底
没底:自信がない
(?+底)で検索し、関係ないけど興味を持った語句がこちらです。
打底:酒を飲む前の腹ごしらえ
谷底:株やレート・景気などの底
交底:一切引き継ぐ
只定性为生产事故,没算作政治问题
定性:過ち・犯罪に対しその問題の性質を決める
算作:~とみなす
以后补都补不回来
补不回来:取り返しがつかない
今儿?就敞开说?
敞开:思う存分~する
让草场老能喘口气
喘口气:一息入れる=喘气
まずは(?+口气)で検索します。
活口气:逃げ道のあるような言いっぷり
松口气:口ぶりが折れてくる
探口气:探りを入れる
讨口气:口振りを探る
提口气:息を吸い込み緊張する、元気を出す
争口气:1.うっぷんをはらす 2.自分を曲げずに頑張る
この中に、喘口气/喘气 とは違い、「口」を抜くと違う意味になるものがありました。
違う意味のものは下記の通り。
活气:活気、生き生きした気分
松气(△):(違う意味)気を休める、(同じ意味)力を抜く
探气:(なし) 
讨气:しゃくに障る
ちなみに、「喘口气」や「喘气」を例文検索する時は、(喘?口气)(喘?气)で検索した方がヒットします。
翻不了天
翻天:造反する
邦訳では翻不了天=のさばれないと訳出してありました。
白?=雪害
灌水
小説では本来の意味ですが、字を見た途端ネット用語を連想してしまいました…(在网络上就是连续发大量的没有用的帖子)
しかしこの灌水の由来は本当なんでしょうか?
不一会儿就能……
…するまでそんなに時間はかからない
一代人管一代事,下一代事我管不着了
こういった「自分が担当しているとき問題が起きなければそれでいい、あとはどうでもいい」という考え方をさせてしまうシステムって問題ですよね…。地球環境や国政などの大きなところももちろんですが、小さな組織でもよくみかける問題で…うーん。
こんな感じで、私は小説を読むときに辞書引きすると大きく脱線してしまうので、気になる語句をメモしてあとで調べるくらいで、読みながら辞書を引くことはありません。
わからない語句は適当に想像で補っていることが多いのは日本語での読書でも同じで、たまにものすごい勘違いをしたまま読み続けていることもあります…。
時にはこうして丁寧に辞書を引いて意味を調べると、視力のあったメガネをかけて見るように、細部まですっきりはっきり見通せて気持ちがいいです!!
ちょっとさぼって原書はとばしてしまいましたが、やはり読んでみるとおもしろくてストーリーに引き込まれ、引き続き18章を読んでいます。自分が本当に子オオカミを飼っているような気分になれる、リアルな描写がすごいですね!次はakiraさん宜しくお願いします!
※読書会案内記事は今週中に更新しますのでしばしお待ちを~

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