ディクテーション・私のやり方



#100日チャレンジ で、ディクテーションを続けています。これまで語学愛好者メインでいろんな企画を立ち上げたり、乗っかったりしてきましたが、今回はいろいろなジャンルの方が参加しているのでとても興味深いです。

ディクテーションとは?

さて、「聞いたものを書き取る」ディクテーションという勉強法ですが、なかなか負荷の高いトレーニングです。

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同じ素材をシャドウイングしてみると意外に簡単にできてしまうので、ディクテーションも簡単にできそうに感じるのですが、数秒の音声を聞き取るのに、何分もかかります。
細かい部分を聞き取るのがとても難しい。

今回は私のディクテーションのやり方をご紹介します。続けるコツは、「少しずつやる」ことです!
100日チャレンジは、続けることが目標なので、少しずつ毎日取り組みます。

ディクテーションの素材

私はいつもPBSのニュースをこのアプリで聞いています。

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分類: 教育,ニュース
価格: ¥400 (Eazesystems inc.)

PBSニュースは対話形式でスピードも手加減なしなので、リスニング強化のために聞いています。
以前は、使用語句の制限もありスピードもゆっくりめのVOA Special Englishや、NHKラジオ語学講座の例文でやっていました。
最初は簡単すぎると感じるようなものから始めるのが長続きすると思います。

スクリプトを見ながら聴くと、話す速度もそれほど速くは感じず、わからない単語も数える程で、訳がなくてもだいたいの意味はわかるのですが、スクリプトを見ずにディクテーションすると、話速も普段より速く聞こえ、一気に難度が上がります。
目からの情報に頼り過ぎていて、リスニングの力がまだまだ足りないんだなあと実感します。

ディクテーションのやり方

まず素材を選びます。
上のアプリで聞けるPBSニュースのように、スクリプトがある音声素材を探しましょう。
他にはVOA Special EnglishやESLPodなどがあります。これまでにも何度か紹介しているので、興味がある方はブログ内検索してみてください。NHK語学講座のスキットの書き取りもよいと思います。

素材を決めたら、全体を通して何度か聞いて、おおまかに意味をとります。
ディクテーションする箇所を決めます。全部一度にやってしまおうとすると心が折れるので最初は1センテンス、1パラグラフから始めた方がよいと思います。
頭から順にやっていくのもよいですが、私はある程度意味が取れて興味を持った段落を選んでいます。

上のアプリもそうですが、特定の場所だけを選んでABリピート(区間リピート)ができるツールがあるととても便利です。
書き取る部分の始点と終点を、「a」「b」ボタンを押して指定します。これで際限なくこの区間だけをリピートしてくれます。
集中して何度か聞き、できるだけフレーズ単位で記憶にとどめるようにします。

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ノートに、始点・終点の時間と、書き取りを始める時間を書き留めます。
そして、区間リピートを止めずに、文単位で書きとっていきます。
単語ごとに書き取っていてはあまり意味がないので、文の意味を理解して、それを書き起こすつもりで書き取ります。

話の中でも重要な単語は強調されて発話されるので聞き取りやすいですが、問題は前置詞とか冠詞とか細かい部分です。
最初は嫌になるくらい聞き取れませんが、だんだん慣れてきます。

また、思っていたよりたくさんの時間がかかります。10数秒の音声を書き取るのに10数分かかっても最初はそれが普通です。大丈夫です。少しずつ慣れて早くなってきます。あまりにも聞き取れる部分が少なければ、より簡単なものに素材を変更したほうがよいかもしれません。

全部完璧に聞き取れた!と思うまでやりきるのもいいですし、時間を区切って聞き取れなかったものはあきらめるのもアリです。
書き取り終わったら、スクリプトと突き合わせて間違ったところを確認します。続けていくと、よく聞き間違う自分のクセがわかってきます。

そして、そこで満足してしまいがちですが、書き取った部分を音読します。私は10回以上するようにしています。音読がスムーズにできるようになってから、再度音声を聞いてみると、よりクリアに聞こえます。

細かい部分もクリアに聞こえるようになったら、今度は速度を上げて聞いてみます。
まずは1.2倍、1.5~2.5倍くらいまで。
少しずつ速度を上げていって、何度か聞き続けます。
元の速度に戻してみると、あら不思議、ものすごくゆっくり話しているように聞こえます。

この状態まで持っていっておいて、数日後、もう一度書き取りをします。
わりとあっさり書き取れるので、すごく上達した気がして嬉しくなります。復習にもなり自信にもなり、一石二鳥。

10~20秒程度の音声を使って、ここまでやるのにおそらく1時間はかかります。紙と鉛筆を前にするのは15分くらいで、あとはスキマ時間を使います。

ここ最近はスクリプトを見ながらニュースを聞いて、何回かシャドウイングをするだけでやった気になっていましたが、書き取りをしてみると、自分がまだまだだということがよくわかります。それほどつらく感じない中国語の書き取りでさえ、聞いた内容はちゃんと理解できたと思っても、その満足度に見合うほどきちんとは書き取れません。

ある程度のレベルに達して、原書も読めるようになった分、「できた気になっている」部分が大きくなってきた気がします。
難度の高い語彙を増やしてよりリーディング力をあげることも必要ですが、地道なトレーニングによって、基礎的な内容をきちんと耳から理解できるようになりたいなと思います。

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