読書に明け暮れ

ここのところ「兄弟」(余華)の精読ばかり。泣きながら笑い、笑いながら泣いています。
文革の街の様子の描写は、リアルで恐ろしく鳥肌が立ちます。大通りで起こっているさまざまな出来事は子供からの視点で語られています。とても怖い状況、だけど人々の暮らしはある日突然スイッチが入るように激変するわけではなくて、非日常、狂気はいつの間にかじわじわと日常のなかにしみこんできている。それが見上げる子供の視点で描かれるからこそより強く伝わってきます。
普通の人が熱狂の渦の中で変わっていく中で、兄弟の父親の毅然とした大きな背中が頼もしく、切ない。弱かった母親が子供を守ろうとする姿も胸を打ちます。私はこんな風にきっぱりと子供を守ってやれる親であれるだろうか、と自問し、こうあらねば、と背筋をしゃんとします。目を覆いたくなる残酷な場面も多いけれど、すごくあたたかい物語。きっと近いうちに映画化されるんだろうなあ。
上巻を精読中。なんだかもったいなくて下巻はまだ読んでいない。
東方書店の上海だよりによると、4月は下巻が1位にランキング。次は何を読もうかしら。うれしい悩み。
今日の単語
朗当:だらしない(だら~んと、と勝手に意訳)
難兄難弟:苦難を共にした人(難はnan4と発音。nan2と読むと意味が変わる)

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