「なぜ英語を話せるようになりたいか?」

標記の疑問に、大抵の英語学習指南書はこう答えます。
「今の時代、英語くらい話せるようにならないと」
ところがこの本は、そこから違う。
「英語で思考するもう一人の私(アルターエゴ)を育てるため」
英会話ヒトリゴト学習法
英会話ヒトリゴト学習法
外国語で喋る自分が、日本語を喋る自分と少し違う、と感じる時は確かにあります。
外国語で話す自分と頭の中で会話・議論することで、新しい視点を獲得する、というのは、とても斬新な切り口。
語学を習得するには現地に行って実際生活するのが一番の近道、といわれる理由は、現地では必要に迫られて、頭の中で常に「これは○○語では何というか」という問いかけが生まれ、それに答える、自問自答をしているからではないでしょうか。著者の言う「ヒトリゴト学習」を自然に行っているわけです。
ですから当然、現地にいてもこの種の負荷がかかっていない人はいつまでたっても話せるようにはなりません。
現地のテレビを見まくって、多少聞けるようになっても、全然話せない、という人は確かにたくさんいます。今の私もその状態に近いと思います。聞けるけど話せない。「受身の語彙(聞いてわかる)」と「自発の語彙(自分で使える)」のギャップが大きすぎる。
現地に行かずに、どうやって外国語が必要な情況を作り出すか、というのは、学習者の最大の課題といえます。
テレビや本は、情報を与えてくれるけれど、私からのレスポンスを求めてはくれない。
1人で作文や会話練習をしたところで、間違いを正してくれる人がいない。
教室に通うのもネイティブの先生をつけるのも難しい状態で、どうやって発話の機会を得ればいいか?
著者は「ヒトリゴト」によって1人で学習できる、と方法を示してくれています。
その手始めとして、
1.知っている単語について、英語でできるだけ長く説明する。
→(発話しなければならない情況に自分を追い込む)
2.自分の説明と、英英辞典の説明とを比較する。
→(正答を示してくれる先生(=辞書)がいる)
読んだ時は、まず1を始めるのに相当な気合が必要そうだな…と思いました。
ですが、意外に簡単だったんです。
夜、子供を寝かしつける時、「sleepは?」と疑問が浮かび、たらたらと知っている単語を並べてみました。
at night…あ別に夜じゃなくてもいいのか…close your eyes…布団の中で?…lie in the bed…休息をとる?…take a rest…
実際書いてみると全然たいしたこと思いついてないんですけど、やってみると結構脳に負荷がかかります。でもペンもノートもテキストも要らないから、やろうと思った瞬間に始められるのはよさそうです。
子供が寝てから布団を抜け出し、電子辞書で英英辞典を確認します。
to rest with your eyes closed and your mind and body not active(Oxford)
Sleep is the natural state of rest in which your eyes are closed, your body is inactive, and your mind does not think.(Collins COBUILD)
そうか、別に夜でなくてもベッドでなくても、目をつむって肉体も精神も活動していない状態での休息、でよいのね。なんだかなぞなぞをやってる気分です。
これを韓国語でやるのはもう少し語彙が増えてからでないと続かないかな…
しばらく英語はこの「ヒトリゴト」学習を続けてみようと思います。
※そのほかに、自分の体験としてうなずけた効果的学習法:
・同じ内容の話を別の表現方法を用いて言い表す(北風吹の要約ですね)
・「ああいえばよかった、こういえばよかった」
 反省を含め、うちにため込むことばをできる限り外国語にしてしまう

「「なぜ英語を話せるようになりたいか?」」への3件のフィードバック

  1. あっ、これ私も読みました。面白い本ですよね~。
    私もblogで取り上げました。著者のコメントが入ってあせりました。(笑)
    外国語学習はロールプレイングゲームのキャラを育てるようなもの
    というのは全くそうだと思いました。
    私も英中韓日でブレーンストーミングができるようになりたいな。

  2. >akiraさん
    ほんとだー、コメント入ってますね~。
    ロールプレイングゲームのキャラ、育てたことないんですけど、そんな感じなんですね。でも確かに、違う言語では違うキャラになってしまいます。演じている部分も若干あると思うんですけど。

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