気持ちのよい映画2本。「独自等待」「夜。上海」




「独自等待」
夏雨 李冰冰 龚蓓苾
はるさめさんおすすめの一本。
音楽もストーリーのテンポもよく、最後までとても気持ちのいい映画でした。
字幕無しでも十分聞き取れ、笑うところはちゃんと笑えた、と思います。
仲間が始終集まり、肩を小突きあってじゃれているこの雰囲気が、大学時代や留学時代の友人たちを思い出させてくれました。「何者でもない」あの時期独特の、楽しいけれどなんだか物悲しいような不思議な気分が胸に蘇ります。ゼミでも部活でも友人関係でも、女の子が少ないなかで、特別扱いもされずに暢気に過ごしていたあの頃の自分が、画面の中の龚蓓苾とだぶり、少し切なくなりました。
中国の女優さんで好きな人はたくさんいるけれど、ルックスでは今のところ、私の中では李冰冰が一番!です。演技も上手だし。「雲水謡」では主役のビビアン・スーを完全に食ってたような。

「夜。上海」(邦題「夜の上海」)
日本では9月公開とのこと、一足お先にDVDで鑑賞。
ストーリー的には「え?」と絶句してしまうような、無理な点もあったものの、全体的には好きな映画です。日本のキャストが(演技も存在も)すべて白々しく浮いていたように感じたのは私だけでしょうか…?趙微と本木雅弘だけを追ってくれるだけで十分だった気がします。
そして最後のシーン、いい感じの距離を保ちながら終わるのか、好みの終わり方♪と思っていたら、趙微が一言!その一言が余計だったわ~!感じ方はいろいろあると思うけど、私には「それはないです」的なひとことでした。
それから、あらすじにもあるのでネタばれにはならないと思うのでもうひとつ。
モッくんはカリスマメイクアップアーティストで、趙微は身なりに構わないタクシードライバー。この設定からいくと当然趙微は最後にモッくんにキレイに変身させてもらえるんだろうな、と、観客は最初から期待マンマンで見てるわけですが…
彼女の変身ぶりがいまいちでした。もともと化粧映えして美人になるタイプではない、「濃ゆい」可愛いお顔だからということもあるんだけど、ちょっと残念。
いろいろ言ってしまいましたが、上海の夜景と、趙微とモッくんの会話、趙微の表情の一つ一つ、ぐっと来る素敵なシーンがたくさん心に刻まれる素敵な映画でした。

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コメント

  1. こけし より:

    私も見ましたが、あの最後のセリフ余計だと思った派です!趙微の変身ぶりにもがっくし。髪型もあんまり似合ってませんでしたね。
    あんまり書くとネタばれになるので控えますが
    自己紹介のシーンは好き。このシーンをみながら、言葉が通じない相手と恋愛してみたいな~なんて妄想しつつ
    楽しめた映画でした!
    「雲水謡」もみました。李冰冰。いい女優さんですね。
    「独自等待」も是非みてみたいと思います!

  2. Marie より:

    >こけしさん
    ですよね~!
    あの台詞を聞いた後、「えええ~!それはない~」とひとりで悶えていました。
    こけしさんのおっしゃるとおり、あの映画の醍醐味はまさに、あのふたりの会話にあるなあと感じました。
    「独自等待」、ほんとによかったです!何度も見直したくなるくらい。ちょっと気分がローなときにも見れる中国映画って、なかなかないですよね!