余華「兄弟」日本版(泉京鹿訳)発売



首を長くして待っていましたが、ようやく出るようです!
余華「兄弟」(6/25発売・予約受付中)
 
毛丹青さんのブログ「余華は動詞の人である」
少し前に6月に発売されることを知ったのですが、勝手に公開してはまずいかな…と思い、どこかで情報公開されるのを待っていました。ようやく解禁されました♪
来日の予定もあるようですよ!今回は私は多分上京できませんが…「活着」についてのエッセイの掲載された雑誌と手紙は送ることができればいいなと思っています。
訳者は泉京鹿さん。
今ちょうど図書館で「さよならビビアン」を借りてきていて、原書とつき合わせて読んでいるんだけど、彼女が衛慧の訳も手がけていることもあって、どうも衛慧とアニー・ベイビーのイメージがダブってしまっていけません…。私が今、並行して衛慧の新作を読んでいるせいもあるかもしれないけど…
二人の文体は、似ているけれど芯のところで何か決定的に違うものがある。
衛慧には、「蓮花」のような作品は書けないだろうな、と思うもの。
彼女がどんなふうに「兄弟」を訳したのか、今からとても楽しみ。
記:2008/06/09
編集:2008/06/23

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コメント

  1. はるさめ3428 より:

    「兄弟」の日本版が出るんですね!
    私は原書の最初の部分を読んだっきりなのですが、文革の迫害の描写が辛くてなかなか読み進められません。
    映画「青い凧」も文革の場面に耐えられず、途中でやめました。
    中国語学習者としては、避けて通れない歴史なのですが。

  2. Marie より:

    >はるさめ3428さん
    出るんです出るんです!
    ずいぶん前から勝手に騒いでいた私としても、とても嬉しいニュースです。
    文革の時代の描写は、つらいですね…
    描かれている、ひとびとの冷酷さとやさしさの配分が絶妙で、ものすごくリアルに感じました。
    「青い凧」…昔、中学生に中国文化のレクチャーするのに、気負いすぎてこの映画見せちゃった苦い思い出…

  3. rokoko より:

    ずーと以前にNHKBSで北京の泉京鹿さんの特集をやってて、そのときに初めてお顔を拝見させてもらいました。
    とっても綺麗な方です。
    それと訳者が特集になるなんて、すごいな~と。
    彼女がそのときなじみの本屋さん(北京のたしか三聯書店だったかな)で手にして話してたのが、この「兄弟」でした。
    読むものが多すぎて、ほったらかし状態なのに、
    ついに日本語版か~~。(ふぅ~)
    私は翻訳されたものを読み比べするのが続かないんです。
    中国語で終わってしまうか、先に日本語で読めば日本語で終わってしまいます。典型的なアカンタレですね。

  4. Marie より:

    >rokokoさん
    今、余華氏の新作が日本でどう評価されるかも気になりますが、それ以上に気になるのが泉京鹿さんの動向です!!
    とてもパワフルに、出版業界における中国文学ジャンルに新風、いえ嵐を巻き起こそうと奮闘していらっしゃることが、がんがん伝わってきます。
    読むもの多すぎる、本当にそうです…
    テキストも山のようにあるのに、例の口語習慣用語のCD、ついつい買ってしまいましたよ。
    兄弟、本当に楽しみです。
    日本語でいいので出版されたら読んで感想お聞かせくださいね!!!