All the Light We Cannot See (すべての見えない光)読み終わりました



オーディオブックを聞きながらのKindle読書で、かなり時間がかかりましたが、ようやく読み終わりました!

私が聞いたのはアメリカAudibleで、Zach Appelman朗読版です。女性朗読バージョンもあります。

10年を行き来する章のつらなり

主人公は少年ヴェルナーと少女マリー=ロール。
物語は1934年と1944年の、ふたつの時間を行きつ戻りつしながら進みます。
第二次大戦のドイツとフランスが舞台と言うこともあり、重いテーマで読むのがつらいかなと思っていましたが、そんなことはありませんでした。

1章が短く、そのたびに時代が変わったり、ヴェルナーとマリー=ロールのお話が交互に語られるので、最初は混乱しましたが、慣れてくると、章の短さのおかげでテンポよく読み進めることができます。

原書で読んでみたいけれど、読めるかどうか心配という方は、多読でいうところの「シマウマ読み(章ごとに日本語版と原書を交互に読む)」がおすすめです。ヴェルナーはとても頭のいい子なので、科学関連の難しい単語がたくさん出てきます。よくわからなかったところは私も中国語版を読んで理解の助けにしました。

《所有我们看不见的光》 安东尼·多尔 (Anthony Doerr), 高环宇【摘要 书评 试读】图书

いくつかのミステリーと、ふたりの一瞬の邂逅

鍵職人の父親が盲目のマリー=ロールのために作る絡繰り箱。

父親が作ってくれた精巧な街の模型を、角がすり減るほどに触ることで、ひとりで外を歩けるようになったマリー=ロール。

壊れたラジオを巧みに修理し、音をよみがえらせるヴェルナーの小さな指先。

美しい場面が続きますが、10年後のふたりは連合国軍からの総攻撃を受ける港町サン・マロのただなかにいるのです。

博物館の奥深くに隠されていた、「炎の海」という名のダイヤモンドを守るため、マリー=ロールとその父親はパリを脱出しましたが、そのダイヤの行方は。
マリー=ロールとヴェルナーを結びつけるものとは。

原書のペーパーバックも日本語版も500ページを超える大作ですが、飽きることなく、ぐいぐい引き込まれていきます。

オーディオブックがとてもよかった

16時間のオーディオブックと並行読みしつつ、わからない章を再読したりしていたら、ずいぶん時間がかかってしまいました。オーディオブックを耳から聞くだけで理解できればよいのですが、なかなかハードルが高い(そして眠気とのたたかいがつらい)。

それでも、ときおりはさみこまれるドイツ語とフランス語の、英語との響きの違いなど、オーディオブックのおかげで想像力をよりかきたてられもしたので、聞き読みしてよかったなと思います。

ドーアの本は、新潮クレストブックスで読み、大好きになりましたが、こうして原書で読むことができるようになれたことがとても嬉しい。

原書を読み終えた後、一気読みした藤井光さん訳の日本語版もすばらしかったです。

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